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サラ
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Geoff Lindsey著 English After RP:Standard British Pronunciation Today
この記事では Geoff Lindsey著 English After RP:Standard British Pronunciation Today という本を簡単に紹介します。この本は現在の標準的イギリス発音について、これ以上ないくらい分かりやすく解説している本です。
English After RPはイギリス英語発音をマスターしたい学習者は必見
English After RPはイギリス英語発音をマスターしたい学習者は必見の1冊と言えます。僕はアメリカ英語派で、この本はイギリス英語についての本なので長らく敬遠していたのですが、以下の記事でも紹介している Geoff Lindsey のYouTube動画があまりに質が高く、Geoff の本は早めに勉強しないとなと思い読んでみました。
結果として、この本をもっと早く読んでおかなかったことを後悔しました。イギリス英語派だけでなく、この本は発音指導者や英米の発音差に興味のある発音上級者は必見の1冊です。最近のイギリス英語は一部アメリカ英語に近くなっていると言える部分もありますが、そのへんのこともしっかり学べます。
標準的イギリス発音 RP = Received Pronunciation(容認発音)は”outdated”に
標準的イギリス発音は RP = Received Pronunciation (容認発音)と呼ばれ、これまでイギリス英語を学ぶ学習者のモデルだったと思いますが現在ではかなりすたれてきている = outdated というのです。
イギリス南部標準発音 Standard Southern British pronunciation (SSB)
RPに変わり、現在のイギリス標準的発音は
と呼ばれるもので、このSSBとRPがどう違うかを English After RP では分かりやすく解説しています。
English After RP は一般学習者でも無理なく理解できる
English After RP は現在の標準イギリス英語SSBとRPの違いを音声学的知見から専門的に分析しながらも、一般学習者でも理解できるような分かりやすい記述で解説しています。現在の標準イギリス英語とRPの違いについて書かれた最も簡単な入門書と言えると思います。
ただし、音声学のある程度の知識(そしてイギリス英語の最低限の知識)がないと、難しく感じるとは思います。逆に、和書の音声学入音書籍が余裕で理解できるくらいの知識がある人なら、この English After RP はおそらく半日程度で読めるでしょう。また、すでにSSBの知識がある人なら数時間で読めてしまうかもしれません。
「おすすめ発音記事」カテゴリでまだまだたくさん発音に関する知識を紹介しています。
発音・音声学書籍リスト
僕が読んでいる発音本・音声学書籍は以下の記事にリストにしてまとめていますので興味がある人はぜひご覧ください。
らいおん