サラ
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someだけじゃない:英語の「いくつかの」の使い分け
この記事では、「いくつかの」を意味する英語の語句の使い分けを簡単に整理します。「いくつかの」は some を思い浮かべる人も多いと思いますが、
- a few
- several
- some
などがあります。
らいおん
a fewとseveralとsomeの違い
まずはこの記事の結論から言っています。上記3つの「いくつかの」の表現の基本をまとめると以下のようになります。
- a few:「少ない」ことに含みを持たせた「いくつかの」で、「2, 3」から「4, 5」ぐらいまでが中心の意味
- several:「多い」ことに含みを持たせた「いくつかの」で、「3以上」
- some:a few と several の中間で「少ない」「多い」の含みを持たない「いくつかの」の意味
ひよこ
「いくつか」を意味する表現は話者の主観や文脈にも左右される
まず、この記事で紹介している「いくつかの」を意味する上記3表現ですが、話者の主観や文脈にも左右されるということを知っておきましょう。
「オーレックス英和辞典」では以下のような記述があります。
いずれも不特定の「多くない」数を表す。これらの語は句は話者の主観によるので、実際の数が幾つなのかは文脈に大きく左右される。
a few と several は可算名詞の複数形に使う
次に、「いくつかの」を意味する表現と可算名詞・不可算名詞の関係を見てみます。「オーレックス英和辞典」では以下のような記述があります。
some は可算名詞・不可算名詞のいずれにもつくが、a few と several は可算名詞の複数形だけにつく
らいおん
a fewのニュアンス:少数の
では、ここからは「オーレックス英和辞典」の各表現の記述も見てみましょう。まずは a few からです。
不特定の少ない数を表し、「2, 3」から「4, 5」ぐらいまでが中心になる。ただし、「少数の」が基本的意味なので、
Only a few people visited the place. 「そこを訪れた人はごく少ない」
のように、「(一般的に)少ない」ことだけを表し具体的な数が問題にならないこともある。
severalのニュアンス:3以上
次は several の記述を見てみましょう。
日本語の「数個の」「数人の」の「数〜」に近く、3以上10に満たない程度の数を表す。
一般的には「a few よりも少し多い数」という感じで「3, 4」から「6, 7」ぐらいが中心になる
someのニュアンス:いくつかの
次は some のニュアンスです。
「不特定」の意味合いが一番強く、「いくつかの」という訳が最も近い。
具体的な数は文脈によりかなりの幅があり、a few や several が表す数から (many に達しない)かなりの数を表すことがある。
severalは3以上?
さて、several に関して、「オーレックス英和辞典」では「3, 4」から「6, 7」ぐらいが中心になるという説明がありましたが他の辞書の記述も見てみましょう。「ウィズダム英和辞典」では、
several は通例3ないし5, 6ぐらいの数を表し、可算名詞にだけ用いられるが、some は漠然とした数を表し不可算名詞にも用いられる
という記述があります。
次に、「ジーニアス英和辞典第5版」では
several は3つ以上から5, 6, 時に10ぐらいまでを指すが、文脈によってはそれ以上の数を指すこともある。特に強勢が置かれると数が多いことを含意する
という記述があります。
ひよこ
a few < some < several のイメージ
最後に、「ジーニアス英和辞典第5版」では、3つの表現のニュアンスについて以下のように整理しており、こちらも参考になります。
- several は「多い」ことに含みを持たせた「いくつかの」の意味を表す
- a few は「少ない」ことに含みを持たせた「いくつかの」の意味を表す
- some は several と a few の中間で「多い」「少ない」の含みを持たない「いくつかの」の意味
らいおん
ひよこ
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