アメリカ英語の「かなり暗め」の /l/ について:語頭の母音の前の /l/ が極めて暗いサンプル

この記事を書いた人

サラ

英語ジム らいおんとひよこ®代表
・コロンビア大学 大学院卒:英語教授法修士
・ETS (Educational Testing Service) 米国本社の元問題作成者

 

この記事は生徒さんとのレッスンでふと気になったことの備忘録です。メモ記事になりますので、内容に関しての詳しい解説や僕の結論はありません🤓

 

アメリカ英語の「かなり暗め」の /l/

最近、アメリカ英語の /l/ の発音でひとつ気になっていることがあります。それは、

アメリカ英語発音で、life のような語頭の母音の前の /l/ の音質が「極めて/だいぶ暗い」

場合をしばしば耳にするということです。

一般に、アメリカ英語では語頭の母音の前の /l/ はイギリス英語よりそもそも暗めである、と言われています。例えば、著『』では、

★ (引用)

という記述もあります。

しかし、僕が言いたいのは、アメリカ英語では母音の前の /l/ はそもそも少し暗めなので〜のようなことでなく、「イギリス英語より暗めというレベルでなく、めちゃくちゃ暗い」と感じる場合がしばしばある、ということです。

 

life が wife に近く聞こえる?

例えば、life のような語頭の /l/ がだいぶ暗めに聞こえることがしばしばあり、極端な話、life が wife に近く聞こえたりするのです…。もちろん、wife と完全に同音というわけではなく、聴覚的に「w が混ざったような感じで少し wife 気味に聞こえる」という感じです。

これは普遍的なものでなく個人差がある感じで、アメリカ英語発音では話者によってはそういう発音を聞くことが多い気がする、という感覚です。

 

かなり暗いと感じる語頭の母音の前の /l/

例えば以下の life の /l/ です。僕の感覚だとこの話者は「少し暗め」というより「かなり暗め」に感じます。

We all may be in different phases of life…

引用元YouTube

We all may be in different phases of life…

 

らいおん

アメリカのニュースなどを聞いていても、語頭の /l/ が「かなり暗め」で w 気味に聞こえるときが普通にある気がします。
/l/ は現れる環境によって音質がかなり変化するので、さまざまな要因が影響している可能性もありますが、また何か気づきがあれば加筆したいと思います。

ひよこ

 

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らいおん

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