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サラ
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英語の発音・英語音声学書籍のおすすめや気になる1冊を紹介
英語の発音・音声学書籍100冊以上の中から、おすすめや気になる1冊を紹介しています。先日、YouTubeショートで、
JC Wells 著『Longman Pronunciation Dictionary 3rd Edition』(Pearson)
を紹介しました📘
前編
後編
この本について、本記事でも少しだけお話しします。
JC Wells 著『Longman Pronunciation Dictionary(3rd Edition)』がおすすめな理由
一言で言えば、
です。
頭文字のL, P, Dを取ってLPDと呼ばれることが多いですが、特に優れているのが以下2点です。
①「発音好み調査」が素晴らしい
② 多くの辞書でカバーされていない発音が掲載されている
①LPDの「発音好み調査」が素晴らしい
英語母語話者の間で発音の好みが分かれる単語に関して、『LPD』には「発音好み調査」がたくさん載っています。例えば、
- direct「直接の」は /dərékt/ か /daɪrékt/ か
- route「道、ルート」 は /rúːt/ か /ráᴜt/ か
- vacation「休暇」 は /vəkéɪʃən/ か /veɪkéɪʃən/ か
などに関して、円グラフで解説されていて、「どの発音が多数派か」をチェックするのに非常に便利です。ちなみに結果はそれぞれこんな感じ👇です。
らいおん
ひよこ
② 多くの辞書でカバーされていない発音が掲載されている
例えば、「4分の1」を意味する quarter という単語ですが、実は以下のように発音されていることがあります。
/kɔ́ːṭɚ/ = コーter
≒
コーder
らいおん
ひよこ
サラ
音声学の世界的権威JC Wellsが著者
音声学の世界的権威 JC Wells が著者です。Wellsの本は本当にどれも素晴らしいのですが、LPDの品質も素晴らしいです。
LPDの対象者・レベル
発音辞典を使いこなすには、「発音記号の最低限の知識」が必須で、具体的には、学習者向けの英和辞典・英英辞典の「発音記号がだいたい読める」というレベルが必要です。
『Cambridge English Pronouncing Dictionary』(18th Edition)はおすすめ?
最後に補足です。発音辞典はもう1冊、ケンブリッジからも有名な発音辞典が出ています。
『Cambridge English Pronouncing Dictionary』(18th Edition)
こちらも非常におすすめな発音辞典ですが、ロングマンの発音辞典の方が全体的に詳しく載っているので、個人的には
ロングマン発音辞典をまず入手して、物足りない人はケンブリッジ発音辞典も併用する
がおすすめの使い方です。
『ジーニアス英和辞典第5版/6版』を”絶対に”活用すべし
発音好きの人や、発音上級を目指すなら、『ジーニアス英和辞典第5版/6版』もぜひ入手しましょう。持っておいて絶対に損はありません。
『Longman Pronunciation Dictionary(1st Edition)』
ちなみにLPDの初版は以下のような書籍です📘 「初版には記載されているがその後の版で削除されてしまったこと」もありますし、母音表記や強勢表記などその他も違うのでLPDファンなら見ていて面白い1冊です。
先日紹介したJC Wells 著『Longman Pronunciation Dictionary(3rd Edition)』の初版📘
「初版には記載されているがその後の版で削除されてしまったこと」に関して知りたいことがありゲット。また母音表記などその他も違うのでLPDファンなら見ていて面白い。個人的には入手できて本当によかった1冊📖 https://t.co/BbJpZxmyhB pic.twitter.com/3oEO9axMdg
— サラ🌐 らいひよ®(オンライン英語スクール)代表 (@salah_backpack) October 13, 2025
ひよこ
英語音声学の入門書籍「最初の1冊」は一択:『改訂新版 初級英語音声学』がおすすめ
なお、英語音声学をこれから本格的に学んでいきたいという人の「最初の1冊」としては、
竹林滋・清水あつ子・斎藤弘子著『改訂新版 初級英語音声学』(大修館書店)
をおすすめします📘

サラ
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発音・音声学書籍リスト
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らいおん
