【上級者でも盲点】「ある特定の」certain の意味・ニュアンス・使い方

この記事を書いた人

サラ

英語ジム らいおんとひよこ®代表
・コロンビア大学 大学院卒:英語教授法修士
・ETS (Educational Testing Service) 米国本社の元問題作成者

 

「ある〜」の英語は certain ~ でいいか?

僕が代表をつとめているオンライン英語スクールらいひよ®では、スピーチ課題を設けているコースも多いのですが、スピーチの原稿を添削していると、日本語につられて、

「ある〜」で certain ~ を多用し過ぎている

生徒さんがけっこういます。

例えば「ある大学で」という日本語で at a certain university というようにするケースです。

 

certain を多用し過ぎていないか?

もちろん「ある〜」が certain ~ になることはありますが、多くの場合 certain を過度に使用して意図せず「意味深」なニュアンスが出ている原稿も少なくありません。

結論を言えば日本語の「ある〜」は英語ではあまり訳さなくていい時も多いです。このことについてオーレックス英和辞典(旺文社)に解説があり分かりやすいので簡単に紹介します。

 

a certain~ は具体的な情報提供を拒むニュアンスがある

以下のオーレックス英和辞典の解説を一度読むとスッキリです。

日本語の「ある〜」は特別意味のないことが多いが、英語の a certain ~は意図的に具体的な情報提供を拒んでいるような印象を与えることが多い。

 

「certain ~」よりも「a/an 名詞」や「具体的な名前」を使う方が自然なことが多い

さらにオーレックス英和辞典は以下のように補足しています。

友人に紹介する際などに

 

He is a student at a certain university in Tokyo.

 

と言うと、その大学が名門であるか非常に評判が悪く、あえて大学名を隠しているように感じられることが多い。

そのため

 

He is a student at a university in Tokyo.

 

のように certain をとって a university とするか具体的な大学名を出すのが一般的である。

らいおん

日本語の「ある〜」につられて certain を多用し過ぎていないかチャックしよう!

 

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