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あわせて読みたい:Oxford 3000, 5000もチェック!
本記事ではOPALについて解説しますが、Oxford 3000, 5000をまだ知らない方はまずそちらから理解するのがおすすめです。
The Oxford Phrasal Academic Lexicon(OPAL)とは
OPALは The Oxford Phrasal Academic Lexicon の略で、一言で言うと、
です。
- 「効率よく、最速でアカデミック英語の重要単語とフレーズを覚えたい」
- 「アカデミック英語ってまず何から覚えればいいの?」
- 「アカデミック英語の基本ボキャブラリー・重要表現って結局何を覚えればいいの?」
などという時、OPALは非常に便利なツール・そして指標となります。
以下が実際のリストの画像です。
このOPALのリストは無料閲覧可能で、誰でもダウンロードもできるので、大変便利です。
以下でなぜこのリストが優れているのか、そしてリストの特徴などを概観していきたいと思います。
OPALは「アカデミック英語 English for Academic Purposes」の語彙に特化
OPALは English for Academic Purposes(EAP)と呼ばれる「学術英語」に有用なボキャブラリーに特化していて、大学の講義などで使われる語や、セミナー、コースワーク、論文などで使用される語などが載っています。
OPALの4つの単語リスト
OPALには、学術目的の英語(EAP)の分野で知っておくべき最も重要なボキャブラリーを4つの異なる単語リストに分けています。
- Written single words:書き言葉の単語
- Spoken single words:話し言葉の単語
- Written phrases:書き言葉のフレーズ
- Spoken phrases:話し言葉のフレーズ
ひよこ
Written single words:書き言葉の単語
まず1つ目のリスト「Written single words」は全部で1200語あり、「12のサブリスト」に分かれています。
「サブリスト1」には最も重要なアカデミック単語が含まれており、次に重要な単語は「サブリスト2」、というようになっています。
らいおん
Spoken single words:話し言葉の単語
次に、2つ目のリスト「Spoken single words」 は全部で600語で、「10のサブリスト」に分かれています。
「サブリスト1」には最も重要なアカデミック単語が含まれており、次に重要なのは「サブリスト2」というようになっています。
ひよこ
Written phrases:書き言葉のフレーズ
3つ目のリストです。「Written phrases」は約380フレーズあり、「機能(function)別にグループ分け」されています。
例えば、「specifying topics and relations between ideas」という機能(function)の項目では in terms of, in relation to などのフレーズが載っています。
らいおん
Spoken phrases:話し言葉のフレーズ
4つ目リストのSpoken phrases」は約260フレーズあり、こちらも「機能(function)別にグループ分け」されています。
例えば、「signposting and focusing in lectures/lessons」という機能(function)なら I was going to, I want to talk about などのフレーズが載っています。
ひよこ
OPALの4つの単語リスト全体像
さて、ここまでの4つのリストを整理すると以下のようになります。
- Written single words(書き言葉の単語):1200語。12のサブリスト
- Spoken single words(話し言葉の単語):600語。10のサブリスト
- Written phrases(書き言葉のフレーズ):約380フレーズ
- Spoken phrases(話し言葉のフレーズ):約260フレーズ
らいおん
OPALの単語・フレーズの選定方法は?
さて、ここでOPLAがどのように作成されたのかを見ていきましょう。OPALに収録されている単語やフレーズは、2つの主要なコーパスに基づいて選定されています。
① 書き言葉は、オックスフォード大学出版局(Oxford University Press)が発行する物理科学、生命科学、社会科学、芸術・人文科学の4分野の学術テキストからなる7,100万語の Oxford Corpus of Academic English (OCAE) をベースにしている。
② また、話し言葉は、BASE(British Academic Spoken English)というコーパスを使用。このコーパスは、Warwick大学とReading大学で開発されたもので、上記と同じ4分野の講義やセミナーを録音して文字起こした120万語近いアカデミック英語の話し言葉が収録されている。
言語学の専門家から支持されているOPAL
OPALの単語リストは、オックスフォード大学出版局が言語の専門家と協力して開発しています。オックスフォード公式サイトでは
- 「キーワード分析」という科学的な手法を用いて、アカデミックな環境で最も重要な単語やフレーズを特定
- OPALは学習者が知っておくべき単語を集めただけの「単なるチェックリスト」ではなく、アカデミックライティングとスピーキングにおいて、英語学習者が最も適切に語を「使用」できるように工夫されている
と解説されています。
イギリスの Nottingham大学名誉教授 Michael McCarthy もレビューを寄せており、OPALを有用なリストだと支持しています。
OPLAの単語リストはアメリカ英語・イギリス英語発音が聞ける
ところでOPLAの単語リストですが、イギリス英語とアメリカ英語両方の発音を聞くことが可能です。以下の画像のように青と赤のスピーカーがあるのでクリックするだけです。
- 青スピーカーがイギリス英語発音
- 赤スピーカーがアメリカ英語発音
です。
ひよこ
OPALはOxford Learner’s Dictionariesと完全連携
さらに、OPALのリストの単語をクリックすると自動的にOxford Learner’s Dictionariesの該当語ページに飛ぶ仕組みになっていて便利過ぎます!
らいおん
OPALの単語リストはフィルタリングが簡単
また、下の画像の「Filters」というボタンに注目ください。OPALではリストのフィルタリングが可能でサブリスト別に表示することなどができ便利です。
「Filters」をクリックすると以下のように、
- 「Word List」の選択
- 「Sublist or function」の選択
が可能です。
らいおん
OPALのリストはPDFダウンロード可能
OPLAのリストは、無料でダウンロードができます。先ほどの「Filters」の隣に「Download」のボタンがあるのでクリックしましょう。すると、以下のようにダウンロードするリストが選べます。
ここでは試しに「OPAL: spoken phrases」というリストを選択してみましょう。すると以下のようなリストが出てきます。function 別にまとめられてリストになっているのでとても便利です。
ひよこ
OPALの使い方・学習方法
さて、ここまでのまとめとして最後にOPLAの活用の目安を整理しておきましょう。
まず、「これからアカデミック英語をしっかり学びたいけど単語はまず何から覚えてよいか分からない」という時にまずは
- Written single words(書き言葉の単語):1200語。12のサブリスト
Spoken single words(話し言葉の単語):600語。10のサブリスト
をそれぞれサブリスト1から順に見ていき、知らない語がどれだけあるかをチェックすると良いでしょう。これらのリストの語は「これを知らないとアカデミアで戦えない」というレベルの基本語なので、知らないならまずはこの単語から覚えるのが効率が良いでしょう。
また、OPALの公式ページでは以下のような使い方も紹介されていますので参考にしてみましょう。
- 初級者の場合、「書き言葉のサブリスト1」を見て、アカデミックな必須語彙の構築を始める
- 上級者の場合、「書き言葉のサブリスト11と12」を使って、学習内容を定着させ、知識を増やす
さらに、
してみるのもいいでしょう。
OPALにはもちろん日本語訳は載っていませんが、自分で調べながら単語暗記アプリに入れたり、手書きの単語帳などを作るといいと思います。前述の通り、Oxford Learner’s Dictionariesと完全連携しているので、リストの単語をクリックするだけですぐに英英の定義が確認できることもメリットです。ぜひOPLAを有効活用しましょう!
さらに知識を深めよう!
「便利ツール」カテゴリで英語学習者必見の便利ツールをまだまだ紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。