サラ
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have と that の弱形発音
この記事は have と that の弱形発音についてです。have と that の弱形 vs 強形発音の区別がすでにできているというちょこっとだけ上級者向けの内容ですが備忘録として記事にしておきます。
have の強形(strong form)発音と弱形 (weak form)発音
まずは have からいきます。have は「本動詞なら強形(strong form)発音」で /hæv/、「助動詞なら弱形 (weak form)発音」で /həv/ or /əv/、というのが基本の考え方です。
どの辞書を見ても基本的にはこのような記述になっていると思います。
本動詞 have が弱形 /həv/ /əv/ で発音されることも?
ただ、実際の速い会話では例えば、
We have one thing in common.
という文があったとして、この場合の本動詞 have が /hæv/ でなく、/həv/ か /əv/ で発音されることもあるように思います。
しかし、基本的に辞書にはこのことが載っていないです。(/əv/の場合は I’ve のような感じになりますが、それについては後述します。)
本動詞 have の弱形発音についてネイティブはどう思うか?
このことについて、僕が代表をつとめるオンライン英語スクールらいひよ®のネイティブトレーナーにどう思うか質問してみました。以下の5つが回答です。
結論から言うと、やはり本動詞でも have は /həv/ か /əv/ で発音されることも多い と感じているようです。
話し手のスピード感にもよりますが、動詞でも30-40% くらいは /həv/ になっているような気がします。
インフォーマルな会話、また have にストレスを特に置く必要を感じない時は、なおさら /həv/ になる傾向が増す気がします。例えば、
We have one thing in common. … 80%くらいは /həv/ か /əv/
I have to pee. …90%くらいで /hæv/
のイメージかな。
スピード感によりますが、30-40% くらいは /həv/ になっているような気がしますね。
意識して考えたことがないのでなんともパーセンテージでは言い難いですが、多分何よりも話のスピードに左右されている気がします。私の感覚だとゆっくり話している時は /hæv/ ですけど普段の会話では /həv/ か /əv/ もしくは I’ve と省略して話していることも多い気がします。
I have a pen などだと /hæv/ になりやすく、I have five cats in my house. などだと、センテンスストレスが five cats と house に置かれるので、結果として have はさらっと発音され、シュワーで /həv/ か /əv/ になるのではないかと思いました。推測です。
僕の感覚でもたしかに、ほぼ
↓
We’ve one thing in common.
のように聞こえる時もある気がしています。
thatの強形(strong form)発音と弱形 (weak form)発音
次に that の発音についてです。
that は「代名詞で”あれ”のように主語になる時や形容詞として”あの〜”を指す時などは強形(strong form)発音」で /ðæt/、「接続詞(関係代名詞含む)なら弱形 (weak form)発音」で /ðət/、というのが基本の考え方です。
どの辞書を見ても基本的にはこのような記述になっていると思います。
本来 /ðət/ な that が弱形発音 /ðətになる?
ところが、ニュースなどを見てて思うのですが、
のような That’s の母音は、辞書的には /ðæt/ 一択ですが、速いやり取りだとけっこうな頻度でシュワーの /ðət/ になっていると感じます。
これについてもネイティブに聞いてみました。
これ、いつも教える時にすごく悩むんですよ!実際の速いテンポの会話では、thts みたいな発音になっていると思います。ただし、これを生徒さんが丁寧に真似すると、スピード感がないから、明らかに聞いていて違和感がある発音になったりします。
畳み込むようなスピード感になっていないなら、やっぱり/ðæt/ で発音してほしいなと思います。
やはり速い会話ではシュワーの /ðət/ 発音になっていることも多いと感じるようです。
この記事はまた今後追記していきたいと思ってるので、また実際の音源などを集めたりして書き足したいと思います!