【音読のおすすめ書籍】靜哲人著『日本語ネイティブが苦手な英語の音とリズムの作り方がいちばんよくわかる音読の教科書』(テイエス企画)

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この記事を書いた人

サラ

英語ジム らいおんとひよこ®代表
・コロンビア大学 大学院卒:英語教授法修士
・ETS (Educational Testing Service) 米国本社の元問題作成者

 

英語の発音・英語音声学書籍のおすすめや気になる1冊を紹介

英語の発音・音声学書籍100冊以上の中から、おすすめや気になる1冊を紹介していきます。先日、YouTubeショートで、

靜哲人著『日本語ネイティブが苦手な英語の音とリズムの作り方がいちばんよくわかる音読の教科書』(テイエス企画)

を紹介しました📘

この本について、本記事でも少しだけお話しします。

 

靜哲人著『日本語ネイティブが苦手な英語の音とリズムの作り方がいちばんよくわかる音読の教科書がおすすめな理由

「音読を通して発音の練習」をしたい、という人におすすめの1冊ですが、概要は以下。

おすすめな理由
  • 一言で言えば「音読練習するときに気をつけるポイントを丁寧に解説してくれる本」
  • 「なんとなく独学で音読練習」している人が「注意すべき発音ポイントを学べる本」とも言える

 

靜哲人著『音読の教科書』の特徴

『音読の教科書』にはもう一つ大きな特徴があります。「様々なジャンル」の英文に取り組めるよう工夫されていて、4つのジャンルの音読練習ができます。

①「対話文の音読」

②「スピーチの音読」

③「物語の音読」

④「テストと音読」(英検・TOEIC・TOEFL・IELTS)

靜哲人著『音読の教科書』の解説

次にこの本の「解説」について。

  • 英文の区切り、発音の注意点、強弱、イントネーションなどのポイントがコンパクトに、かつバランスよく解説されている
  • 解説は「分かりやすさ」を重視しつつも、必要に応じて「詳しい」説明も加えられていて、さじ加減がちょうどよい
  • 付属音源が「区切りごと」と「全文」の二種類用意されていて練習しやすい

姉妹本の『発音の教科書』『リスニングの教科書』

ちなみに靜哲人(しずかてつひと)先生は大学教授で、著書は他にもあり、学習者向けの本では

  • 『発音の教科書』
  • 『リスニングの教科書』

などが出ています。

らいおん

どの本から取り組んでもいいですが、発音の基礎的なスキルがあるという場合、『音読の教科書』にいきなり取り組んでもいいと思います。

 

補足・注意点

最後に補足と注意点です。

補足と注意点
  1. 本の難易度:発音中級レベル以上の学習者なら問題なく取り組めるレベル感です。
  2. 付属音源が「区切りごと」と「全文」の二種類用意されていて練習しやすいですが、「区切りごと」は著者の録音です。ネイティブ音源でないのが気になる人は「全文」のネイティブ音源で練習するのがいいでしょう。
  3. イントネーションの説明もところどころあります。もしイントネーションの説明が難しく感じる人は、まずは発音レベルに意識を向けて練習するのでも十分力になると思います。例えば「半落ちのイントネーション」というのが東條しますが、これは本書の解説だけでは多くの学習者は難しく感じるかもしれません。

 

英語音声学の入門書籍「最初の1冊」は一択:『改訂新版 初級英語音声学』がおすすめ

なお、英語音声学をこれから本格的に学んでいきたいという人の「最初の1冊」としては、

竹林滋・清水あつ子・斎藤弘子著『改訂新版 初級英語音声学』(大修館書店)

をおすすめします📘

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サラ

 

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らいおん

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