サラ
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can’t, cannot, can not の違いは?
この記事は「can’t, cannot, can not の違い」について簡単に解説します。文脈や状況によって、どれも使われる可能性はありますが、どう使い分ければいいのでしょうか?
ひよこ
can’t, cannot, can not の使い分け
まずはポイントを整理しましょう。ウィズダム英和辞典第4版の解説がまとまっているので紹介します。
ウィズダム英和辞典で cannot を引くと以下の記述があり、これが「can’t, cannot, can not の使い分けのポイント」になります。
- can’tは主に「話しことば」または「くだけた書きことば」
- cannot は主に「書きことば」
- can notともつづるがcannotの方が一般的
- 動詞の否定を意図したり、否定語の強調・分離が必要な際にcan notが用いられる
can’tは「話しことば」または「くだけた書きことば」
順番にポイントを確認しましょう。
まず、学習者が最も馴染み深いと思われる can’t ですが、
- can’tは主に「話しことば」または「くだけた書きことば」
です。
また、ジーニアス英和辞典第6版には
- can の否定形は can’t が最もふつう
という記述もあります。
らいおん
cannot は主に「書きことば」
次に cannot です。
- cannot は主に「書きことば」
で使われます。
ひよこ
らいおん
can notよりcannotの方が一般的
次に、can と not が2語に分かれている can not についてですが、前述の通りウィズダム英和辞典では
- can not ともつづるが cannot の方が一般的
とあり、またジーニアス英和辞典第6版にも、
- cannot はかたい文体で用いられ、can not はあまり使わない
という記述があります。
can notは「否定の意味を強める」時に用いられる
では、can not はどういう時に用いられるのでしょうか?
ウィズダム英和辞典で
動詞の否定を意図したり、否定語の強調・分離が必要な際にcan notが用いられる
とあるように、簡単に言えば、
「否定の意味を強める」時に can not が用いられる
と覚えておくといいでしょう。
このような「否定の意味を強める」分離の can not に関して、ウィズダム英和辞典では以下の2文が例として挙げられています。
Can you not do that?
訳:やめてくれないか?
They can not only speak another language but also read and write it.
訳:彼らはもう1つ言語を話すことができるだけでなく読んだり書いたりもできる。
ひよこ
らいおん
can not が約400例 vs cannot は6,000例以上
Oxford Dictionary of Englishを引くと以下の記述があり、the Oxford English Corpus では、
can not が約400例あったのに対し、cannot は6,000例以上あった
ようです。
2語になっている can not は、やはり基本的に「not only~ などのセットフレーズなどで使うように」とあります。
< USAGE >
Both the one-word form cannot and the two-word form can not are acceptable, but cannot is far more common in all contexts; on the Oxford English Corpus, there are only around 400 citations for can not and over 6,000 for cannot.
The two-word form is advised only in a construction in which not is part of a set phrase, such as “not only …but (also)’:
< 例文 >
Paul can not only sing well, he also paints brilliantly.
まとめ:can’t, cannot, can not の使い分け
最後にポイントをもう一度整理しておきます。
- can’tは主に「話しことば」または「くだけた書きことば」
- cannot は主に「書きことば」
- can notともつづるがcannotの方が一般的
- 動詞の否定を意図したり、否定語の強調・分離が必要な際にcan notが用いられる
らいおん
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