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prescriptive grammar と descriptive grammar の違いは?
言語を学ぶ時、「文法」を学ぶことは言うまでもなく非常に重要です。しかし一口に「文法」と言っても実は大きく分けて2種類あり、それが
prescriptive grammar と descriptive grammar
です。
この記事ではこの2つの違いについて簡単に整理します。
規範文法 (prescriptive grammar) とは
prescriptive grammar は「規範文法」と訳されます。これは超ざっくり言えば、
のことです。
学校で習う多くの文法は規範文法 (prescriptive grammar)
例えば、prescriptive grammar を新英和大辞典で 引くと、
言語使用の実際を無視して規範を定め、その規則に従うべきであるとする文法; 学校文法の多くは規範文法である
という説明があります。
また、ランダムハウス英和大辞典で prescriptive grammar を引くと、
と説明されています。
このように、規範文法 (prescriptive grammar) とは、文法書や辞書に載っていて、学校で習うような「正しいお手本の文法」とまずはイメージするといいでしょう。
記述文法 (descriptive grammar) とは
一方、descriptive grammar は「記述文法」と訳されます。これはざっくり言えば、
と考えるといいでしょう。
言語のあるがままの姿をとらえるのが記述文法 (descriptive grammar)
descriptive grammar をランダムハウス英和大辞典で 引くと、
と説明されています。
らいおん
ひよこ
規範文法 (prescriptive grammar) の例
prescriptive grammar 「規範文法」は「文法書で正しいとされる、お手本の文法規則」のことでした。例えば、「2階に何人か人がいる」というのは
There are some people upstairs.
と言えます。some people が複数なので are で受けています。この場合基本的に、There is のように is で受けるのは誤りとされます。
記述文法 (descriptive grammar) の例
一方、descriptive grammar「記述文法」では言語のありのままの姿をとらえるため、「お手本の文法で誤りとされる文法でも実際に使用されていればOK」とする立場でした。
例えば、先ほどの文は口語では
There‘s some people upstairs.
などとも言います。
some people が複数なので本来 are が使われるべきですが、There’s のように単数で受けているのは実際に使われているのをかなり聞きます。このような使い方は非標準と言えますが、口語ではまかり通っています。
らいおん
prescriptive grammar 「規範文法」と descriptive grammar「記述文法」を区別する
では、英語学習者にとって、これら2つの概念を区別することはなぜ重要なのでしょうか?
それは、「文法が正しいか、正しくないか」を考える時、prescriptive grammar 「規範文法」と descriptive grammar「記述文法」のどちらの立場で検討するかによって、視点が変わってくるからです。
先ほどの There’s some people 〜 の例なら、prescriptive grammar 「規範文法」の視点で考えれば、文法的には誤りとされますが、descriptive grammar「記述文法」の視点で考えればOKと言えます。
英語学習者なら、
という経験を一度はしたことがあると思いますが、これはおそらく descriptive grammar「記述文法」の視点からのコメントと考えられることも多いでしょう。
サラ
らいおん
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