コロナウイルスに the をつけるのか、つけないのか、気になりますよね
the coronavirus
vs
coronavirus
この違いについて、ネイティブの友達(英語教授法修士)に聞いたり、冠詞の本を読んだり、辞書を眺めたり、いろいろ調べたのですがこの記事でちょっと整理してみようと思います。
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the coronavirus と coronavirus の違いは?
まず結論から言ってしまいます。個人的に以下のように整理しています。
- the があってもなくても一般人が使用する分には実用上ほぼ同じと考えてよい
- ニュースなどでは the がつくことが多そうだ
- the coronavirus と言えば、“the 2019 coronavirus”という感じが出る(のでこう使われることが多そうだ)
- coronavirus だけだとコロナウイルスという diseaseを指しているのか virus を指しているのか判別が難しくなる
- COVID-19 や COVID ももっと使ってみよう
the ありの “the coronavirus”
以下のサイトでは the coronavirus と coronavirus の違いを分析していますが、この記事の中で以下のような解説があります。
薄紫でハイライトされている箇所に注目してください。
つまり、
と整理でき、2019年に発生したコロナウイルスを the で特定できます。
参考 ‘The coronavirus’ or ‘coronavirus’?Grammarphobia
the なしの “coronavirus”
次は the なしの “coronavirus” について考えてみましょう。
ハイライトされている箇所を見ると、 the なしで “coronavirus” にすると、
と言えそうです。つまり、
と言い換えることもできそうです。
英語教授法修士のアメリカ人に聞くと
らいおん
ただ、一般人が使用する分には正直 the がついていてもついていなくても実用上問題はないのでどちらでもいいと思う。
ひよこ
欧米のメディアでは COVID-19 もよく使われる
日本では「新型コロナウイルス」「コロナウイルス」のように呼ぶことがほとんどで、専門家以外 COVID-19 や COVID と言うことは少ないように思います。しかしアメリカのニュースを聞いていると、かなりの頻度で COVID-19 や COVID が使用され、一般人でも普通に使用しています。
COVID-19 を使えばウィルスであることも明確なので、コロナウイルスの話をする時はぜひ使ってみたい語です。
まとめ
コロナウイルスは世界的蔓延 = pandemic なので一般人がコロナのことを言う場合は the があってもなくても、どちらでもそれほど支障はなさそうです。もう一度まとめを見ておきましょう。
- the があってもなくても一般人が使用する分には実用上ほぼ同じと考えてよい
- ニュースなどでは the がつくことが多そうだ
- the coronavirus と言えば、“the 2019 coronavirus”という感じが出る(のでこう使われることが多そうだ)
- coronavirus だけだとコロナウイルスという diseaseを指しているのか virus を指しているのか判別が難しくなる
らいおん
ひよこ
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