サラ
目次:見たい場所へジャンプ
accent, dialect, varietyの違いは?
この記事では accent, dialect, variety の違いについて簡単に整理します。「方言」とか「変種」といった訳語なども聞くと思いますがこれらの語はどのような違いがあるのでしょうか?
「イギリス英語音声学」の解説:accent, dialect, varietyの違い
「イギリス英語音声学(ポール・カーリー, インガ・M・メイス, ビバリー・コリンズ著, 三浦弘訳)」には以下のような説明があります。
accent は「方言」「発音変種」とも訳し、方言差の中の発音や話し方を指します。語彙や文法の違いを指す「方言」は dialect で、両方を包括する語は variety です。
「Practical English Phonetics and Phonology」の解説:accent, dialect, varietyの違い
同様に、普段から僕がTwitterなどで度々紹介している「Practical English Phonetics and Phonology(Beverley Collins, Inger M. Mees, Paul Carley著)」を引用すると、
という解説があります。
accent:「方言」「発音変種」
ここまでを整理すると、accent は「方言」「発音変種」と訳すことができ、American accent や British accent、New York accent などのように方言差の中の発音や話し方を指します。
dialect :語彙や文法の違いを指す「方言」
次に、語彙や文法の違いを指す「方言」は dialect です。日本にも例えば沖縄などその地域独自の語彙があったりしますが、そのような方言が dialect です。
variety:「方言での発音・文法・語彙」をまとめて
最後に、accent や dialect 両方を包括する語が variety です。先ほどの引用でも”― pronunciation together with grammar and vocabulary ―”とありましたが、簡単に言うと「方言での発音・文法・語彙」をまとめて variety と呼ぶ、と言えます。
らいおん
ひよこ
「おすすめ発音記事」カテゴリでまだまだたくさん発音に関する知識を紹介しています。
発音・音声学書籍リスト
僕が読んでいる発音本・音声学書籍紹介は以下の記事にリストにしてまとめていますので興味がある人はぜひご覧ください。
【中・上級者向け102冊】英語の発音向上におすすめの本・音声学書籍レビュー