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サラ
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Prosogram(プロソグラム)について
この記事では、英語のイントネーション分析に活用できる Prosogram(プロソグラム) というツールについて簡単に紹介します。以下が Prosogram のサイトです。
プロソグラムによるピッチ曲線抽出 Pitch Contour Extraction by the Prosogram:服部範子
Prosogram について、服部範子先生が記事を書かれています。それほど長くない記事ですのでまずはこちらを読んでみましょう。
参考 プロソグラムによるピッチ曲線抽出服部範子
Prosogram(プロソグラム)のピッチ曲線は人間の知覚に近い?
上記記事では、
…プロソグラムは、近年のイントネーションの知覚に関する研究(Nolan 2003)に基づき、縦軸に基本周波数(F0)ではなく、セミトーン(semitones)を用いており、人間が知覚するような形でピッチ曲線を抽出する。…
とあり、必見のツールです。
Prosogram(プロソグラム)で intonation 分析をしてみる
実際に Prosogram を用いて抽出したデータを服部先生の記事から以下に引用します。以下は、
There are some new books I must read.
という文のピッチ曲線をプロソグラムを用いて抽出したものです。 黒の太いバーで示されている部分が、知覚的に有意味とされる一定のピッチを示しています。
このように Prosogram(Mertens 2014)は、人間が知覚するピッチパターンの描写を目的として開発された計算モデルで、僕も使用した感じは人間の知覚にすごく近い結果が出るように感じます。
サラ
らいおん
Prosogram は Praat のスクリプトとして実行されますが、Prosogram のイントネーション描写は平坦なピッチによって多くが成り立っており、少しイントネーションの勉強をした学習者ならその意味が容易に理解できると思います。
Prosogram(プロソグラム)の使い方
使い方や設定方法に関してはまた追記したいと思います。
「イントネーション」カテゴリでイントネーションに関する知識をまだまだ紹介しています。
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発音・音声学書籍リスト
僕が読んでいる発音本・音声学書籍紹介は以下の記事にリストにしてまとめていますので興味がある人はぜひご覧ください。
らいおん
数が多いので少しページが開くのに時間がかかる場合もありますが、開きます!