この記事を書いた人
サラ
アメリカ英語とイギリス英語の核の後の tail (尾部)の違い
少し上級者向けの記事です。
以下画像は渡辺和幸著「英語イントネーション論(研究社)」からの引用ですが、アメリカ英語とイギリス英語の核の後の tail (尾部)の違いについての興味深い記述があります。
下降調の尾部
箇条書きにすると以下の感じです。
- 下降調の尾部は、厳密に言えば、各音節のピッチ変化はその音節内で完了するとは限らない。
- 尾部は部分的にピッチ変化の最後の部分を引き継ぐ可能性も高い。
- 核の後に無矯正の音節が続いている時には、イギリス英語では最初の無強勢音節まで下降が続くのが普通。
- アメリカ英語では最初の無強勢音節にとどまらず、最後の音節まで下降が続くのが一般的。
これは僕の感覚とけっこう一致しています。下降調の尾部は、一般的に、「低く平坦に」と言われたりしますが、特にアメリカ英語では尾部が平坦にならず若干の下降が最後まで続いていくことも多い気がします。
「おすすめ発音記事」カテゴリで発音に関する知識を紹介しています。
発音・音声学書籍リスト
僕が読んでいる発音本・音声学書籍紹介は以下の記事にリストにしてまとめていますので興味がある人はぜひご覧ください。
【中・上級者向け102冊】英語の発音向上におすすめの本・音声学書籍レビュー