【イントネーション】アメリカ英語とイギリス英語の核の後の tail (尾部)の違い

この記事を書いた人

サラ

英語ジム らいおんとひよこ®代表
・コロンビア大学 大学院卒:英語教授法修士
・ETS (Educational Testing Service) 米国本社の元問題作成者

 

アメリカ英語とイギリス英語の核の後の tail (尾部)の違い

少し上級者向けの記事です。

以下画像は渡辺和幸著「英語イントネーション論(研究社)」からの引用ですが、アメリカ英語とイギリス英語の核の後の tail (尾部)の違いについての興味深い記述があります。

 

下降調の尾部

箇条書きにすると以下の感じです。

  • 下降調の尾部は、厳密に言えば、各音節のピッチ変化はその音節内で完了するとは限らない。
  • 尾部は部分的にピッチ変化の最後の部分を引き継ぐ可能性も高い。
  • 核の後に無矯正の音節が続いている時には、イギリス英語では最初の無強勢音節まで下降が続くのが普通。
  • アメリカ英語では最初の無強勢音節にとどまらず、最後の音節まで下降が続くのが一般的。

これは僕の感覚とけっこう一致しています。下降調の尾部は、一般的に、「低く平坦に」と言われたりしますが、特にアメリカ英語では尾部が平坦にならず若干の下降が最後まで続いていくことも多い気がします。

 

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