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because, since, asの違い:YouTube動画
この記事では「理由・原因」を表す接続詞の「because, since, asの違い」について解説します。
まずは結論からということで、これらの違いの全体像から見ていきましょう。
- because:「〜だから、〜なので」。原因・理由を新たな情報として明確に述べる最も一般的な接続詞
- since:「〜である以上」。話し手・聞き手がすでに知っている理由について述べる
- as:「~だから、〜なので」。補足的な説明
らいおん
接続詞 because:「〜だから、なので」
まずは becasue から見ていきましょう。「徹底例解ロイヤル英文法(改訂新版)」によると、
because は原因・理由を表す最もよく用いられる接続詞で、since, as などに比べて、よりはっきりした、直接的な原因・理由を表す。
という記述があります。
また、「表現のための実践ロイヤル英文法」を引用すると、
- 理由を新たに最も明確に示すのは because
- 原因や理由を新たな情報として明確に述べるための接続詞
という解説もあります。
さらに、ジーニアス英和辞典第5版では、
類語の as, since が多義なのに対し、because は原因・理由の意味しか表さない。そのため最も意味が強い
という記述もあり、because が since, as などよりもはっきりと理由を表すことが分かります。
出典
because節の位置:主節の後に置かれることが多い
次に because を置く位置について少し整理します。僕のらいひよ®の生徒さんを見ていても、becauseを置く位置についてほとんど意識していない人がほとんどという印象ですが、超ざっくり言うと、
ということをまず覚えておきましょう。つまり、
ということです。ジーニアス英和辞典第5版では、
と解説があります。よって、ジーニアスの例文を引用すると、以下のように言えます。
英文
日本語
ひよこ
フォーマルな書き言葉では文頭のbecauseを避ける
また、特にフォーマルな書き言葉では文頭の because を避ける傾向にあります。「ロングマン現代英英辞典」には
In formal written English, don’t use because at the beginning of a sentence.
フォーマルな書き言葉では because を文頭で使わないこと
という記述もあります。
Becauseを文頭に置くのは全体の1割にも満たない?
このように、becauseの節は主節の後に置かれることが多いことはしっかり覚えておきましょう。ただ、because が主節の前に置かれることもあります。
「表現のための実践ロイヤル英文法」を引用すると、
とあります。
ただ、ウィズダム英和辞典によると、
because節だけでなく主節の内容にも焦点をおきたい場合、主節を文末に置くためbecause節を文頭に移動することもあるが、こういった語順は全体の1割にも満たない。
とあり、because は文中に置かれることがやはり多いようです。
接続詞 as, since は文頭に置くのが好まれる?
一方で、as や since の位置についてはウィズダム英和辞典では、以下のような記述もあります。
since や as が文頭に置かれることが多いことはぜひ覚えておきましょう。
ひよこ
接続詞 since:〜である以上
それではここからは since の意味について見ていきましょう。徹底例解ロイヤル英文法(改訂新版)を引用すると since は
という記述があります。
すでに知っている「既知情報」として理由を述べる時によく使われる、というのがポイントです。since は「〜である以上」という訳語をあてると上手くいくことが多くおすすめです。
ジーニアスの例文を引用すると、以下のように言えます。
英文
日本語
since節の位置:文頭(主節の前)に置かれることが多い
前述の通り、「〜である以上」という理由を表す since は主節の前に置かれることが多いです。これを理解した学習者は、理由でなく「時」を表す since について、以下のことも合わせて覚えておきましょう。
「徹底例解ロイヤル英文法」P. 616では「時」を表す since について以下の解説もあります:
「〜以来」という意味の「時」を表す since は主節の後に置かれることが多い
接続詞 as:〜だから、なので
次は「理由」を表す as の意味について確認しましょう。as は間接的で補足的な原因・理由を表す場合に用いられます。
「〜だから」「〜なので」という訳語を覚えておきましょう。ウィズダム英和辞典の例文を引用すると、以下のように言えます。
英文
日本語
理由を表すasのニュアンス
「表現のための実践ロイヤル英文法」を引用すると、
原因や理由を表す as は、because と since より改まった感じがやや強い
と説明されています。
as節の位置:文頭(主節の前)に置かれることが多い
as節が置かれる位置についてですが、前述の通り、主節の前で文頭に置かれることが多いと言えます。また、ロイヤル英文法では
ともあります。
理由を明確にしたいならasでなくbecauaseかsinceが好まれる?
ところで、接続詞 as は「理由」を表す以外にも様々な意味で用いられます。この点に関して、「徹底例解ロイヤル英文法」では
as は時や様態を表すことが多くて紛らわしいので、理由を表すのに<米>では避けられる傾向があり、代わりに because, since が用いられることが多い
と補足があります。
研究社の新英和大辞典でも同様の説明があり、
「理由」の用法の as は意味が不明確になりがちなため、特に<米>では避けられ、代わりに because または since が用いられる傾向があることが多い
と説明されています。「理由」の as が用いられることは普通にありますが、解釈が紛らわしいこともあるということはぜひ覚えておきましょう。
「理由」のasとコンマ
ちなみに「表現のための実践ロイヤル英文法」では、
という解説もあります。例えば、
英文
日本語
このようにコンマを打つと「理由」であることがはっきりするが、コンマがないと「時」を表す as に解釈もできるようです、詳しくはロイヤル英文法をご覧ください。
「理由」を表す接続詞 for:というのは…だから
最後に、「理由」を表す for という接続詞もあります。「というのは…だから」くらいの意味ですが、前言について理由を補足する時などに用いられます。
以下はウィズダム英和辞典の例文です。
英文
日本語
「理由」を表す接続詞 for の位置:コンマを打って文中で
通例、接続詞の for を使う時は上記例文のように主節の後にコンマをつけて
の形で使われます。
接続詞forは書き言葉でも最近は使用頻度が低い
「表現のための実践ロイヤル英文法」によると、
とあり、最近は使用頻度が低くなっているようです。
ただ、普通に見聞きすることもあるのでしっかり対応できるようにはしておきましょう。
because, as, since, forの「理由」の強さの度合い
オーレックス英和辞典ではbecause, since, as, for の「理由」の強さの度合いを以下のように整理しています。
- because:4語の中で最も強い
- since:because よりも理由を表す意味は弱い
- as:理由を表す接続詞としては since よりも意味が弱く、また使用頻度も低い。asは多義語なので意味があいまいになる恐れがある場合には、because や since を用いた方がよいとされる
らいおん
because, as, since, forの違い:YouTube動画
なお、本記事で解説していることは以下YouTubeで動画解説していますのでぜひこちらもご覧ください。
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