【リハーサルの英語】rehearsal / run-through / dry runの違い・意味

らいおん

rehearsal / run-through / dry runのニュアンスの違いを解説するよ!
英検1級・TOEIC満点レベルの先を目指そう!

ひよこ

この記事を書いた人

サラ

英語ジム らいおんとひよこ®代表
・コロンビア大学 大学院卒:英語教授法修士
・ETS (Educational Testing Service) 米国本社の元問題作成者

 

リハーサルの英語:rehearsal / run-through / dry run

「リハーサル」という日本語にあたる英語は

  • rehearsal
  • run-through
  • dry run

などがありますが、この記事ではこれらの語のニュアンスの違いを簡単に整理します。

まずは、 run-through から英文を見てみましょう。

 

run-throughの例文

英文

Let’s do a run-through.

日本語訳

リハーサル練習しようか!

 

「通し稽古」を意味する run-through

run-through は「通し稽古」という意味です。劇やショーなどの舞台、プレゼンテーションの「通し稽古」などに使えます。

上記英文のように、動詞 do を使って do a run-through で「通し稽古をする」と言えます。

 

run-through のニュアンス

run-through  は劇、スピーチ、演奏などの練習で「リハーサル」と訳すこともできますが、特に「最初から最後まで通しで行う練習」を指します。「通し稽古」という訳語で覚えておくといいでしょう。

 

英英の定義:meaning of run-through

NOTE
run-throughはMerriam=websterでは

 

to read or rehearse without pausing

 

と定義されています。

run-through は「ポーズ=休止なく行う練習・リハーサル」と整理しておくといいね!

ひよこ

 

run-through:「最初から最後まで通しで行う練習」

ロングマンアクティベータでも run-through が使われる時について以下のような解説をしています。

run-throughが使われる時:

when you practice a play, speech, piece of music etc. by reading or playing it from start to finish 

やはり、「from start to finish = 最初から最後まで通しで行う練習」というニュアンスを読み取ることができます。

 

rehearsal と run-through の違いは?

ここで rehearsal と run-through の違いについて少し考えてみましょう。両方とも「リハーサル」と訳せる場面も多く意味が重複するところもありますが違いは何でしょう?

 

rehearsalの例文

英文

Let’s do a rehearsal.

日本語訳

リハーサル練習しようか!

 

rehearsal の意味・ニュアンス

rehearsal は「リハーサル」を意味する一般的な語で、様々な種類の「下稽古」に使えます。例えば、何か劇の練習をしていて、「今日はシーン2, シーン3, シーン5の3つのリハーサルをしよう」という感じで rehearsal を使うことができます。

つまり、作品を部分的に切り取り、そのシーンに出演するスタッフ全員でリハーサルをする、というようなこともrehearsal と言えるでしょう。

動詞は do や have などと結びつき do/have a rehearsal 「リハーサルをする」と言うことができます。

 

run-through の意味・ニュアンス

一方で、run-through は前述の通り「通し稽古」という感じなので、作品にシーン1〜5まであるとすると、その「シーン1〜5全てを始めから終わりまで通しでリハーサルする」という感じで使えます。

らいおん

これらの違いは絶対的なものというよりはあくまで大まかな目安だけど、このように違いを整理して覚えておこう!

 

rehearsal, run-through, dry run の違いは?

さて、ここまでで run-through と rehearsal の違いを整理しましたが、「リハーサル」は dry run という表現もあり、こちらもよく使われます。dry run はどのようなニュアンスがあるのでしょうか?

 

dry run の意味・ニュアンス

dry run は run-through と意味が似ていて「最初から最後まで止まらないで行う通しの練習」のことですが、特に「準備・練習したことが上手くいくかを見極めたり、流れが問題ないかを確認する目的のリハーサル」のことを言う時に使うことができます。

また、dry run は準備や練習がほぼ完成した段階で行われるものというニュアンスを含む時もあります。一方で、reheasal は準備や練習の初期の段階で行われることがあるかもしれません。

 

dry runの意味:「上手くいくか確認するために通しで行う練習」

ロングマンアクティベータでは dry run は以下のように定義されています。

dry run;

an event in which you practice something by doing it from start to finish, especially in order to make sure that it will work or happen successfully 

やはり、「from start to finish = 最初から最後まで通しで行う練習」と、特に「上手くいくかを確認するために行う練習」というニュアンスを読み取ることができます。

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dry runの例文

英文

Let’s do a dry run.

日本語訳

リハーサル練習しようか!

動詞は do や have, make などと結びつき do/have/make a dry run 「リハーサルをする」と言うことができます。

 

rehearsal / run-through / dry runの使用頻度の違い

rehearsal / run-through / dry runの使用頻度についてGoogle Ngramで検証したところ、以下のような結果が得られました。

冠詞入りの単語レベルだと rehearsal が run-through や dry run よりも使われているようだね!

ひよこ

興味深いことに、動詞 do から始めてNgramで比較すると以下のような結果となり、do a dry run が最も使用されているようです。

 

do a rehearsal VS 動詞 rehearse

do a rehearsal という表現はもちろん使えますが、「リハーサルをする」というのは rehearse という動詞がありますね。Ngramで見てみてもこちらの動詞の方が一般的と言えそうです。

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rehearsal / run-through / dry runのニュアンスの違い

ここまでを整理すると以下のようにまとめることができます。

rehearsal / run-through / dry runのニュアンスの違い
  • rehearsal:リハーサルの一般的な語。様々な下稽古に使える
  • run-through:通し稽古。最初から最後まで通しで行う練習
  • dry run:最初から最後まで通しで行う練習。特に上手くいくか確認するために行う

 

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らいおん

全て頻出の表現だよ!しっかり整理して覚えておこう!

 

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