らいおん
ひよこ
サラ
目次:見たい場所へジャンプ
There構文で「There’s + 複数」となる時がある?
この記事では There is… / There are… などのいわゆる There構文で「There are + 複数」でなく「There’s + 複数」のようになる時について簡単に解説します。
例えば、「2階に何人か人がいる」というのは
There are some people upstairs.
と言えます。some people が複数なので are で受けていますが、この場合、基本的に There is のように is で受けるのは誤りとされます。
しかし、
There‘s some people upstairs.
のように、be動詞が are でなく、単数で受けているのを聞いたことはありませんか?
口語では「There’s + 複数」もよく使われる
実は会話などの口語では、主語が複数でも There’s と単数で受けているのを頻繁に聞きます。
先ほどの
There‘s some people upstairs.
という文も、口語的で、会話などで普通に使われる言い方です。
このような使い方は非標準と言えますが、口語ではまかり通っています。
らいおん
「There’s + 複数」はOKだけど「There is + 複数」はダメ?
先ほどの「There are + 複数」と「There’s + 複数」について、ウィズダム英和辞典には
<非標準・くだけて>の場合には主語が複数でも短縮形の there’s が用いられることがある…
ただし There is some people… としない
という記述があります。
ジーニアス英和辞典第5版にも、
<略式>では複数の語がきてもしばしば単数で受ける。この場合、通例 there’s の形となる
という説明があります。
つまり、この口語での使い方をする時は短縮形で「There’s 複数名詞」と言った方が自然に聞こえるようです。
ひよこ
「名詞を列挙する時」のThere構文について
さて、There構文で主語が複数なのに単数で受ける時は他にもあり、英語学習者なら知っておきたいことがもう1つあります。それは「名詞を列挙する時」のThere構文についてです。
オーレックス英和辞典には以下の記述があります。
名詞を列挙するときは最初の名詞が単数だとしばしば be動詞も単数になる。
<例>
There was a table, two chairs, and some books in the room.
部屋の中にはテーブルが1つ、イスが2つ、そして本が数冊あった。
ひよこ
このことに関して、ウィズダム英和辞典ではさらに興味深い記述があります。
まず、ウィズダム英和辞典では先ほどのオーレックス英和辞典が説明しているように、
there に続く「動詞」の数は、その後の主語に一致させるのが原則だが、主語が and で結ばれた複合主語になる時は、「動詞」の数が主語の最初の部分と一致することがある。
として、以下の例を挙げています。
There is a boy and two girls in the room.
≒ There are two girls and a boy in the room.
部屋には男の子が1人と女の子が2人いる。
「There are +列挙された複合主語」は不自然にも響くことも?
そして、これに関してウィズダム英和辞典ではさらに以下の補足があります。
文法的に正しいとされる
There are a boy and two girls in the room.
は今では<不自然>に響くことも多い。
らいおん
サラ
ひよこ
つまり、ここまでをまとめると、
There is a boy and two girls in the room.
≒ There are two girls and a boy in the room.
There are a boy and two girls in the room.(不自然に聞こえることも)
ということになります。
このことはジーニアス英和辞典第5版にも、
There‘s a book, a notebook, and a ballpoint pen on the table.
テーブルの上に本、ノートそれにボールペンがある。
このように単数名詞を列挙する場合は there’s がむしろふつう
という説明があります。
ひよこ
らいおん
さらに知識を深めよう!
「Writing」カテゴリで間違えやすい表現をまだまだ紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。