らいおん
ひよこ
サラ
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第二言語習得 SLA(Second Language Acquisition )とは
「第二言語習得」は Second Language Acquisition と呼ばれ、SLAと略されます。ざっくり言うと、第二言語がどのように学ばれるのかを科学的に解明していくのがSLAです。
「英語学習の科学」はSLA超入門書としても最適:本格的な内容もカバー
中田達也・鈴木祐一先生編の「英語の学び方入門」はSLAの研究結果を基に、科学的な視点から英語学習の疑問や効果的な学習法について書かれています。
SLAの本格的な理論を超分かりやすく噛み砕いて一般学習者でも理解できるように解説してくれているので、SLAを今後学んでみたいSLA初心者にもオススメです。
ほとんどの学習者にとって、通常のSLA本は難易度が高いため、それらの理論を日々の英語学習に取り入れる、ということはかなり難しいと思います。
一方で「英語学習の科学」では
というのが特徴です。
王道の英語学習法とは何かを学べる
本の中で紹介されている学習法や英語学習の指針はどれも王道、と言えるもので奇をてらうようなメソッドはありません。しかし、本格的なSLA理論も分かりやすく解説されていて、どのレベルの学習者にも気づきがあると思います。
サラ
「英語学習の科学」の目次
参考までに目次を載せておきます。
- 第1章 SLA 研究から考える英語学習の大原則:大人でも高度な英語力は身につく/インプットの効果を最大化する/アウトプットの4 つの利点 ほか
- 第2章 単語の学習:英単語の効果的な学習法を教えてください ほか/ SLA研究の最前線:文脈からの意味推測の効果
- 第3章 文法の学習:「中学英文法さえ知っていれば英会話はできる」というのは本当ですか? ほか/ SLA研究の最前線:リスニングとスピーキング練習における文法処理の手続き化
- 第4章 発音の学習:何をすれば発音が上手になりますか? ほか/SLA研究の最前線:発音習得のためには聞き取りが重要か
- 第5章 リスニングの学習:「シャドーイング」とは何ですか? どのような効果がありますか? ほか/SLA研究の最前線:コミュニケーションにおける同時処理能力を育むシャドーイング学習の秘密
- 第6章 リーディングの学習:1文ずつ訳してしまう読み方はダメでしょうか? ほか/SLA研究の最前線:多読の効果にエビデンスはあるか?
- 第7章 スピーキングの学習:
「インプットだけで話せるようになる」というのは本当ですか? ほか/ SLA研究の最前線: スピーキングにおけるチャンクの重要性 - 第8章 ライティングの学習:英語を書くことと話すことはどう違いますか? ほか/ SLA研究の最前線: ライティング活動と文法学習のタイミングの関係
- 第9章 英語学習と個人差:英語学習における「記憶力」について詳しく教えてください ほか/ SLA研究の最前線: 英語力の「相転移」が起こる条件
- 第10章 動機づけ・学習スタイル・学習ストラテジー:英語学習のやる気はどうしたら維持できますか? ほか/SLA研究の最前線: 動機づけ向上を目指した指導の効果
- 第11章 子どもの英語学習:小学校英語の教科化で日本人の英語力は上がりますか? ほか/SLA研究の最前線:外国語環境における早期英語学習の効果
- 第12章 留学による英語学習:留学するなら早ければ早い方が良いですか? ほか/SLA研究の最前線:留学で上達しやすい英語力と留学しなくても上達できる英語力
- 終わりに――SLA研究の活用法と注意点
著者の個人体験にのみ基づく英語学習本とは一線を画す
「英語学習の科学」はこれ1冊で英語学習法が網羅的に、完璧に学べる、という本ではありません。
しかし、しっかりとしたSLAの理論的根拠から英語の学び方を論じているので、英語勉強法の本にありがちな著者の個人体験にのみ基づく英語学習本とは一線を画します。
これからSLAの入門書で学び始めたい人は「外国語学習に成功する人、しない人」と「外国語学習の科学」がおすすめ
ところで、今後本格的にSLAという分野を学んでみたい、まずは簡単なSLAの本から読み始めたい、という人もいるでしょう。そんな方は以下の記事で解説した「外国語学習に成功する人、しない人」と「外国語学習の科学」がおすすめです。
「外国語学に成功する人、しない人」はおそらくSLA入門書の中で最も読みやすい本と言えます。「外国語学習の科学」はそれよりもちょこっとだけ詳しく解説してある本です。
第二言語習得研究(SLA)入門におすすめの本
各書籍のレビューも順次記事でアップしています! 【入門書50冊】第二言語習得研究(SLA)入門におすすめの本