サラ
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career と curriculum の発音
この記事では以前から気になってる career と curriculum のアメリカ英語発音について、自分の備忘録も兼ねて書いておきます。なお、この記事で伝えたいのは career と curriculum が発音しづらいとか多くの学習者が上手く発音できていない、という話ではありません。
まずは career と curriculum の“多くの辞書での発音表記”と発音を確認しましょう。
careerの発音記号
career のアメリカ英語発音は、多くの辞書で
/kəˈrɪɚ/
という表記が採用されていると思います。
careerの発音は「キャリア」でなく「ク+ rear」のイメージで
発音が初級レベルの学習者は日本語につられて「キャリア」という発音をどうしてもしがちですが、第1音節は曖昧母音シュワー /ə/ です。よって、/kə/ は「キャ」というより、無理矢理カタカナにすれば「ク」のイメージで発音するとよいでしょう。
ク + rear
という感じで発音してみましょう。
curriculumの発音記号
次に、curriculum ですが、
アメリカ英語発音は、多くの辞書で
/kəˈrɪkjələm/
という表記が採用されていると思います。
curriculum の第1音節は曖昧母音シュワー /ə/ が使われているのは career と同様です。
ジーニアス英和大辞典の career や curriculum の発音記号
さて、ここからが本題なのですが、ジーニアス英和大辞典の career や curriculum は
- career:/kəˈrɪɚ/ でなく /kɚˈrɪɚ/
- curriculum:/kəˈrɪkjələm/ でなく/kɚˈrɪkjələm/
になっています。
つまり、第1音節で /kə/ でなく /kɚ/ という表記が採用されています。僕が知る限り、第1音節でこの表記を採用しているのはジーニアス英和大辞典だけです。
career と curriculum のアメリカ英語発音では /kɚ/を聞く?
個人的な感覚ですが、アメリカ英語では第1音節で /kə/ でなく /kɚ/ という発音になっていることがしばしばあると思います。そして、僕はこの発音が好きで、/kɚ/と発音するのを好みます。
curriculum などは、/kərɪ/ でなく /kɚrɪ/ で発音しようとする方が /rɪ/ の発音へ移行しやすいと感じます。繰り返しますがあくまで個人的な感覚です。
まずは /kə/の発音をマスターしよう
ただ、career でも curriculum でも、第1音節で /kə/ という発音はもちろん普通に聞きます。よって、学習者はまずは、 /kə/の発音をマスターした方がよいとは感じますが、両方の発音を聞く気がするので /kɚ/ の発音が好みならこちらでもいいのでは、とも思います。
また、 /kɚ/ の発音がそれほどカジュアルな発音だとも感じないです。
サラ
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