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サラ
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misunderstand の発音
この記事は発音についての備忘録記事です。misunderstand の発音に関して、辞書によっていろいろ扱い方が違うので少し記事に記録しておきます。
各辞書比較すると、
- ロングマン発音辞典・新英和大辞典・ジーニアス英和辞典第5版(G5)では、第1・第2音節の”両方”に第2アクセント記号があり、STANDの音節に第1アクセント
- ケンブリッジ発音辞典・グランドセンチュリー第4版など(そしてその他多くの辞書)には、第1音節 mis には記号なし
などと異なった表記が見て取れます。ちなみに以下の画像はG5の misunderstand です。
ジーニアス英和辞典第5版と第6版の misunderstand の発音
興味深いのが、ジーニアス英和辞典第5版で misunderstanding を引くと、 mis- の音節が「第2アクセント」で -stand- の音節に「第1アクセント」、そして、-un- の音節も「第2アクセント」の表記なのですが、 第6版で misunderstanding を引くと、-un- の音節の「第2アクセント」の表記は無くなっていることです。
一方で、misunderstand は /mɪ̀sʌ̀ndərstǽnd, ⦅米略式⦆-ʌ̀nər-/ という表記です。
軽アクセント(light accent)
ちなみにJ.S. ケニヨン原著『アメリカ英語の発音』(竹林滋訳注)では、misunderstanding の -un- を「軽アクセント(light accent)」と呼び、
としています。
辞書によって-un- の扱いは異なるし、それはいいのですが、G5とG6の misunderstanding の違いはちょっと気になります。
第2アクセントは辞書によって扱い方が違うことも多い
なお、第2アクセントは辞書によってかなり扱い方が違ったりします。
例えば、オックスフォード現代英英辞典はやロングマン現代英英辞典では、英米でアクセントパターンが異なる語などではアメリカ英語発音で第2アクセント表記がないことが多いです。
- temporary
- regulatory
- category
- laboratory
- dormitory
- ceremony …
こういうのはついつい辞書をハシゴして確認してしまいます。
なぜこうなっているかの理由はあるのですが、それは別記事で紹介しようと思います。
らいおん
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