Merriam-Webster Learner’s Dictionaryの発音表記

この記事を書いた人

サラ

英語ジム らいおんとひよこ®代表
・コロンビア大学 大学院卒:英語教授法修士
・ETS (Educational Testing Service) 米国本社の元問題作成者

 

Merriam-Webster Learner’s Dictionaryはアメリカ英語派必見の辞書

この記事では Merriam-Webster Learner’s Dictionary の発音表記について書きます。Merriam-Webster Learner’s Dictionary は主にアメリカ西部発音をモデルにしておりアメリカ英語発音派の学習者には必見の無料オンライン辞書と言えます。

どのようにアメリカ英語発音を反映しているかは別の記事に譲るとして、この記事では Merriam-Webster Learner’s Dictionary の興味深い発音表記について、備忘録も兼ねて記事にしておきます。

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Merriam-Webster Learner’s Dictionaryのoff-glideの表記

Merriam-Webster Learner’s Dictionary の continuity の発音を見てみると、

  • アメリカ英語:/ˌkɑːntəˈnuːwəti/
  • イギリス英語:/ˌkɒntəˈnjuːəti/

という表記がされています。

第1音節の con- はアメリカ英語とイギリス英語で母音が異なりますし、-nu- のアメリカ英語発音は /j/ の音が脱落する(=yod-dropping)はいいのですが、注目してほしいのは黄色でアンダーラインを引いたわたり音 w です。

アメリカ英語発音のみでこのわたり音 w が記載されています。

 

わたり音での英米差

さらに、わたり音での英米差をつけている例として Merriam-Webster Learner’s Dictionary の intuitive の発音では

  • アメリカ英語:/ɪnˈtuːwətɪv/
  • イギリス英語:/ɪnˈtjuːətɪv/

などもありました。

やはり、アメリカ英語発音のみでわたり音 w があるのが分かります。

 

Merriam-Webster Learner’s Dictionary の ingenuity の発音

ただ、continuity や intuitive と似たようなパターンの ingenuity の発音を見ると、

  • アメリカ英語:/ˌɪnʤəˈnuːwəti/
  • イギリス英語:/ˌɪnʤəˈnjuːwəti/

では、イギリス英語発音でも w が表記されています。これはこの位置にわたり音 w を書くという辞書の発音表記の規約の不徹底と言えるかもしれません。

 

アメリカ英語発音のみでわたりが表記されている理由は?

なお、continuity や intuitive のようにアメリカ英語発音のみでわたりが表記されている理由は個人的にはあまりよく分かりません。アメリカ英語の発音のテキストなどではたしかに glide w y が表記されていることが多かったり glide の重要性が書かれていることも多いですが、以下の記事でも紹介している Geoff Linsey の動画解説のようにイギリス英語でもこの w y は非常に重要だと思います。

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Geoff Linsey の以下YouTube動画は発音上級者は必見の動画です。 【English After RPの著者】Geoff Lindsey の YouTube動画
また何か分かればこの記事に追記します!

サラ

 

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