Happy new year! はいつまで言える?英語での新年の挨拶

らいおん

Happy new year!はいつまで言えるかについて簡単に解説するよ!
新年に使える定番の表現なので整理しておこう!

ひよこ

この記事を書いた人

サラ

英語ジム らいおんとひよこ®代表
・コロンビア大学 大学院卒:英語教授法修士
・ETS (Educational Testing Service) 米国本社の元問題作成者

 

Happy new year!:大晦日から元旦に変わる深夜0時

まず、Happy new year! がよく使われるのはなんと言っても大晦日から元旦に日付が変わる深夜0時です。アメリカでも、年越しイベントなどは多数開催されますし、ハリウッド映画などでも年越しイベントなどのシーンで Happy new year! が使われているのを聞いたことがある人も多いでしょう。

 

Happy new year!:新年おめでとう

また、年越しの深夜0時を過ぎても1月1日の日中や、1月2日、また1月最初の週末などに Happy new year! を聞いた/言ったことがある人もいるでしょう。

この場合、日本語の「明けましておめでとう」のような感覚で言うとも考えられますが、実際タイミングについてはどうなのかを簡単に考えてみたいと思います。

 

日本の「新年」の感覚と海外の「新年」の感覚は必ずしも一致しない

後述しますが、基本的には Happy new year! は「明けましておめでとう」と考えて差し支えないと思います。ただし、日本の「新年」の感覚と海外の「新年」の感覚は必ずしも一致しないのでそのあたりは差し引いて考える必要があります。

 

アメリカの新年はあっさり?

例えば、アメリカでは、クリスマスにかけて年末のホリデーシーズン感は高まり、年越しイベントなどももちろん盛り上がりますが、年が明けてからの新年の「年始」ムードは驚くほどあっさりしている場合も少なくありません。

日本では一般的に1月3日まで休みな人も多いですが、アメリカでは1月3日に普通に働いている人もいます。「新年」が日本ほど「特別感」はない、と言えるかもしれません。

 

Happy new year! と言うのに1月2日はもう遅い?

さて、ここからが本題ですが、

英語で Happy new year! と言えるのは、「年越しの瞬間だけ」だ、つまり、大晦日のmidnightの年越しの瞬間が基本だ、あるいは1月1日の朝や昼、夜ではもう遅い

というコメントを聞いたことがある人もいるかもしれません。僕も「英語圏の人に年明けに会う時に”Happy new year!”と言わないようにしよう」というのを聞いたこともあります。

これについて、実際はどうなのでしょうか?僕が代表をしているオンライン英語スクールらいひよ®のネイティブ数人に聞いてみました。

 

元日1月1日を過ぎてもHappy new year!と言ってもOK

結論から言うと、

1月2日でも、1月の最初の週の終わりでも、Happy new year! と言っても問題ない

ようです。

らいひよトレーナーのアメリカ人ネイティブの1人は、

I always say Happy New Year to people I haven’t seen yet up until the second week of January

 

1月2週目までは Happy New Year を言ってるね。

と言っていましたし、年越しのタイミングを過ぎた1月2日や1月1週目に Happy new year! を言うことについては、

It’s not weird at all.

 

1月2日や1月1週目に Happy new year! を言うことは全くおかしくない

yと言っていました。

もし、「年越しのタイミングでしか Happy new year! を言うべきでない」と言う先生がいたのならそれは prime example of “over-teaching” だそうです。

 

When Is It Too Late to Say ‘Happy New Year’?

実際のYouTube音源などでもこのことは確認できます。

以下の動画は Good Morning America (ABC News)の When Is It Too Late to Say ‘Happy New Year’? という動画ですが、やはり1月1日以降に Happy New Year を言っても問題ないようです。

 

ニュースでも1月2日にHappy New Yearと言っている

また、以下は1月2日のNBC Newsですが、1:26あたりで Happy new yearという挨拶を言っていることが確認できます。

 

Happy new year!を言うタイミングは個人差・地域差も

Happy new year!を言うタイミングは個人差・地域差もあるので、絶対に「このタイミングでHappy new year!を言うのは遅い」と断言するのは避けたほうがよさそうです。

 

「明けましておめでとう」は英語でHappy new year!でOK?

よって、まとめとして日本語の「明けましておめでとう」と同じようなタイミングで Happy new year! と言ってもそれほど違和感にならないことも多い、と言えるかもしれません。

ただ、Happy new year! は基本的には「新年おめでとう」「明けましておめでとう」と考えて差し支えないですが、日本の「新年」の感覚と海外の「新年」の感覚は必ずしも一致しないということはしっかり覚えておきましょう。

 

A happy new year!「新年おめでとう」は間違い?

「新年おめでとう」と言いたい時、基本的には A happy new year! でなく Happy new year! と言います。Happy birthday! を A happy birthday と言わないことと似ていると覚えておくといいでしょう。

 

I wish you a happy new year.なら a があってOK

ただし、a がつくのが間違いというわけではなく、I wish you a happy new year. などと言うのは全く問題ないので、しっかり区別しておきましょう。

 

Happy new year! Have a happy new year!で「良いお年を!」の意味

また、意外に盲点なのが Happy new year! あるいは Have a happy new year! で「良いお年を!」の意味にもなるということです。つまり、Happy new year! は年末に言ってもOKです。これは Happy new year! が日本語の「明けましておめでとう」と異なっている点とも言えます。

 

Happy new year!のnewの発音

関連して、new はアメリカ英語では多くの人が「ニュー」というよりは「ヌー」と発音します。このことも覚えておきましょう。

あわせて読みたい
new はアメリカ人の8割以上が「ヌー」と発音するとも言われています。このことについて以下の記事で簡単に解説しています。 newの発音は「ニュー」か「ヌー」か?: /njuː/ vs /nuː/

また、以下のYouTubeでも動画解説しているのでぜひご覧ください。

 

アメリカの年末年始事情

アメリカの年末年始事情については、僕がアルクの English Journal Online に寄稿した「こんなにも違う!アメリカと日本の年末年始」という記事でも紹介しているのでぜひこちらもあわせてご覧ください。

 

How was your holiday?:新年に使える英語表現

最後に、新年に使える英語表現として、Happy new year! 以外にも

How was your holiday?

 

お休みはどうだった?

もよく使われます。こちらも覚えておくといいでしょう。

 

アメリカと日本の文化の違いを学ぶ

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