【完全ガイド】英文検索エンジン Ludwig の使い方

らいおん

英文検索エンジン Ludwig の使い方英語学習者が知っておきたいことを解説するよ!
スピーキングやライティングのトレーニングで特に活躍する便利ツールだよ!

ひよこ

この記事を書いた人

サラ

英語ジム らいおんとひよこ®代表
・コロンビア大学 大学院卒:英語教授法修士
・ETS (Educational Testing Service) 米国本社の元問題作成者

 

ドイツ語由来! Ludwig の読み方は?

まずは誰もが Ludwig の読み方が気になると思います。

ドイツ語由来ですが辞書を引くと、

/lʌdwɪɡ/

/lʊdwɪɡ/

/lʊdvɪɡ/

/luːdvɪɡ/

など様々な発音が載っています。

どの読み方でもよいですが、Ludwig 公式プロモ動画では  /luːdvɪɡ/ と発音されています。

らいおん

-wig 部分が /-vɪɡ/ と /v/ で発音されているね!

 

NOTE

らいおんのアメリカ人の友達(英語教授法修士)によると…

 

/lʌdwɪɡ/ = ludd-wig 

 

をアメリカ人としてはオススメする、とのことでした。また、権威あるロングマン発音辞典のアメリカ英語のメインの発音でも /lʌdwɪɡ/ が採用されています。

では、次のセクションから Ludwing とは何なのかを詳しく見ていきましょう。

 

英文検索エンジン Ludwig Guruとは

一言でいうと、正しい英語・より洗練された英語を書くための英文検索エンジンです。

Ludwigとは
  • 検索したい語やフレーズを入力すると、「信頼できるソース」からのみ、例文を抽出してくれる英文検索エンジン
  • 例文を抽出するデータベースを権威あるソースに限定していることが最大の特徴
  • コロケーション検索2つのフレーズの使用頻度比較なども便利
  • 2016年に開始。研究者やエンジニアのグループによって設立され本社はイタリア

独自の検索アルゴリズムによって、検索語・フレーズの文脈に合致した文例を表示する仕組みです。以下のリンクから公式サイトへ飛べてすぐに使用できます。

参考 Ludwig 公式サイトludwig.guru

 

Ludwig の言う信頼できるソースとは

では「信頼できるソース」とはどんなソースでしょうか?

信頼できるソース

Ludwig ではThe New York Times など権威ある英字新聞や、科学専門誌・公文書など、校閲や編集がしっかりされているものからのみ英文を抽出しています。

 

そうです、オンライン上の全てから英文を持ってくるのでなく、洗練された英文が使われている信頼できるソースのみデータベースに載せているため、ユーザーは洗練された英文のみを検索することができるのです。

Ludwig の公式サイトでは、

 

Ludwig is the first sentence search engine that helps you write better English by giving you contextualized examples taken from reliable sources.…

 

They come from good sources of English writing (scientific journals, established newspapers, official documents…

 

と記載されています。

以下にLudwigデータベースにあるサイトの一部を紹介します。

なお、デフォルト設定ではLudwigのデータベースにある全てのサイトから英文が抽出されますが、advanced search (無料)を使えば、引用元を指定することも可能です。

Ludwigデータベースにあるサイト

・The New York Times
・The New Yorker
・The Guardian
・Britannica(百科事典)
・BBC
・The Economist など

 

つまり、簡単に言うと以下のような感じだね!

ひよこ

Google検索

・個人のブログ記事や英語ノンネイティブの記事なども検索にヒットする

・誤った表現が使われていることもある(*ただし、個人のサイトのヒットを限りなく少なくすることは可能)

一方、Ludwigは…

Ludwig検索

・信頼できるソースからの英文のみヒットする

らいおん

洗練された英文のみヒットするのはすごいね!

 

Ludwig のデータベース

2020年10月現在、Ludwig のデータベースでは、信頼できるソースから2億文以上の英文を検索でき、世界200カ国以上1千500万ユーザーが利用しています。

らいおん

2億文以上もあれば安心だね!ここまででLudwigの特徴が分かったね!
次のセクションからはLudwigの検索の話に入っていくよ!

ひよこ

 

Ludwig で検索できること全体像

Ludwig の検索では以下のことができます。

Ludwigでできること全体像
  1. 日本語からの英文検索(Google翻訳の応用)
  2. キーワードからの英文の例文検索
  3. 英文の頻度比較検索
  4. ワイルドカード検索
  5. パラフレーズ検索
  6. 語順整序検索
  7. 辞書機能

特に1~3の機能が非常に便利です。

らいおん

順番に使い方を見ていこう!

 

Ludwigで日本語からの英文検索をする(Google翻訳の応用)

まず、日本語からの英文検索を見ていきましょう。

これは翻訳ソフト自体はGoogle翻訳を使っているのですが、最終的にLudwigのデータベース上からのみ例文を抽出するので洗練された文のみ表示されることがポイントです。

ポイント

・日本語から英文への和→英検索ができる。

 

・簡単に言うと、和英辞典の例文が超高品質な例文のみ検索されるイメージ

 

・Google翻訳は不自然な英文もしばしば出てくるが、Ludwig では洗練された英文のみヒットする。

では、ためしに「集大成」という日本語で検索してみよう!

ひよこ

 

らいおん

日本語に対応するところは青のアンダーラインが自動的に引かれるから見やすいね!

例文の右に The New York Times などソースが記載されているのも分かるね。ソース元の記事に飛ぶこともできてめちゃくちゃ便利だよ!

また、以下のように「この作品は 集大成だ」のようにスペースを入れて検索することも可能だよ。

集大成は “culmination” を使うといいのがよく分かるね!

ひよこ

 

Ludwigで例文の頻度比較検索:VS 検索

次は例文の頻度比較検索を見ていきましょう。

やり方は簡単で、比べたい2つのフレーズの間に VS を入力するだけです。

ポイント

・2つのフレーズの使用頻度を比較できる。

 

・%表示だけでなく、棒グラフで頻度の違いがひと目で分かる

 

次の例のように「彼は農場育った」の前置詞が in なのか on なのか知りたいと仮定して、VS 検索をしてみます。

He was raised in a farm.

vs

He was raised on a farm.

彼は農場育った。

らいおん

on の方が98.8%で、in は1.2%なので raised on a farm の方が圧倒的に使われていることが分かるね!
棒グラフだから非常に見やすいこともポイントだね!

ひよこ

念の為、以前紹介した超便利ツール Google Ngram Viewer も使って検証してみましょう。

あわせて読みたい
Google Ngram Viewer は英語学習者なら絶対知っておきたいツールです。以下の記事も参考にしてみてください。 【完全ガイド】英語学習者のためのGoogle Ngram Viewerの使い方・活用術

らいおん

同様の結果が得られたね!
Ngram viewer は例文が出てこないことを考えると Ludwig はすぐに例文にアクセスできて便利だね!

ひよこ

 

例文の頻度比較検索: [ ] 検索

VS検索以外にも、 [ ] 検索で単語などの使用頻度比較検索ができます。

やり方は簡単。比べたい2つの語の間に [ ] と入力するだけです。

ポイント

2つの語の使用頻度を比較できる。

 

・%表示だけでなく、棒グラフで頻度の違いがひと目で分かる

らいおん

例として、「シャワーを浴びる」は

have a shower

なのか

take a shower

なのかを比べてみよう。

take が80%、have が20%take a shower の方が使用頻度が高いことが分かるね!

ひよこ

らいおん

Google Ngram Viewer でも検証してみると、結果は以下の通りだよ。やはり同様の結果が得られたね!

 

Ludwigはキーワード検索もできる

さて、Ludwig はもちろん Google のようなシンプルなキーワード検索も可能です。

やり方は簡単。Google検索のように、検索バーにキーワードを入力するだけです。

ポイント

・キーワードは1語でも2語以上でもOK

・キーワードの活用形まで検索してくれるのでとても便利:例 動詞の原形で検索しても過去形なども表示

らいおん

試しに、「検査の結果陽性」を表す以下のキーワードを入れてどのように例文が表示されるかを見てみよう。

test, positive, virus

 

太字になっているだけでなく、黄色のアンダーラインが引かれているのでとても見やすいね!

ひよこ

らいおん

test で検索してるけど、tested のように過去形など活用形も表示してくれているのでとても便利だね!

 

ワイルドカード検索

次はGoogle検索でも活用している人も多いワイルドカード検索です。

Google検索同様、*(アスタリスク)を入れるだけです。

ポイント

アスタリスクの場所に入る語、つまり抜けている語が検索できる。

コロケーションを調べる時に便利。

・Ludwig はアンダーラインや文字のハイライトが非常にきれいなのでとても見やすく比較しやすい。*以下の画像参照

make a (     ) contribution の (     ) に入る相性の良い形容詞を検索してみよう!

ひよこ

らいおん

great, huge, real…などが相性が良いのが分かるね。アスタリスク部分のみがピンクで表示されているのでとても見やすいね!

 

パラフレーズ検索

Ludwig ではパラフレーズ検索も可能です。

類語を知りたい語の前に_を入力するだけ。

ポイント

類語が簡単に調べられて便利。

・%表示だけでなく、棒グラフで頻度の違いがひと目で分かる

 

さっそく例を見てみましょう。

(野外で)テントをはる

erect the tent

というフレーズで、動詞は erect が使えるのか、また他に言い方はないかが知りたいと仮定します。

erect は約8%で比較的頻度は低いもののちゃんと使われていることが分かったね!

ひよこ

らいおん

最も頻度が高いのは set up the tent というコロケーションだね!

 

語順検索

あまり使うことはないかもしれませんが、語順整序検索も可能です。

{ } の中に並べ替えたい語を入れると正しい順序にしてくれます。

例: {right order the in } → in the right order に

 

無料版 vs 有料版の違い:有料版の料金は?

最後に、無料版と有料版の違いを見ていきましょう。

無料版と有料版
  • 会員登録無し:1日3回まで
  • 会員登録した無料会員:1日6回まで:登録はGoogleアカウントでもOK
  • 有料会員:無制限で検索可能

らいおん

無料版は検索回数の上限があるから気をつけよう!

*2020年10月現在

 

利用料金は以下の通りとなります。

有料版利用料金
  • 月々更新の場合$11.99(毎月課金)
  • 1年プランに申し込めば $71.88($5.99/月)
  • 2年プランの場合は $109(月々$4.54/月)
有料版なら2年プランが断然お得だね!

ひよこ

らいおん

たまに使いたいだけならGoogleアカウントでログインして無料版で使うでも十分だね!

 

LudwigのYouTube動画解説

以下のYouTube動画もぜひご覧ください。

 

YouTube動画スライド

YouTubeの動画スライドは以下のサムネイルをクリックすれば見れますので復習にお役立てください。