【QuillBotの使い方】無料で使える超高性能AIライティングツール:英語学習への活用

画像:https://quillbot.com/ より

 

らいおん

AIライティングツール「QuillBot」について解説するよ!
英語学習者なら絶対に知っておきたい超便利ツールだよ!

ひよこ

この記事を書いた人

サラ

英語ジム らいおんとひよこ®代表
・コロンビア大学 大学院卒:英語教授法修士
・ETS (Educational Testing Service) 米国本社の元問題作成者

 

QuillBotとは

QuillBot(クイルボット)は、自然言語処理と人工知能を利用して作られたAIライティングソフトです。このツールでは主に以下の6つのことができます。

QuillBotでできること
  1. Grammar Checker(文法・スペルチェック)
  2. Paraphraser(言い換え=パラフレーズ)
  3. Summarizer(文章要約)
  4. Plagiarism Checker(盗作チェック)
  5. Citation Generator(参考文献引用)
  6. Co-writer(文章作成アシスト)

QuillBot公式サイト

 

QuillBot 無料版を英語学習にフル活用する

QuillBot では上記6つのことができますが、この記事では

英語学習者がまず使いこなせるようにしたい機能」かつ「QuillBot 無料版でできること

を紹介します。

よって、QuillBotを初めて使う人がまず使いこなしたい以下の2つの機能に絞って解説していきます。

QuillBot無料版で使いこなしたい2つの機能
  1. Grammar Checker(文法・スペルチェック)
  2. Paraphraser(言い換え=パラフレーズ)
6つの中で QuillBot が特に優れているのが2のParaphraser(言い換え=パラフレーズ) 機能だよ!

ひよこ

らいおん

ちなみに QuillBot はブラウザ上で機能するのでダウンロードなどの必要がないのでとても便利だよ!
なお、この記事で説明していることは本記事最後に紹介しているYouTube動画でも解説しているので動画派の方はぜひ動画でご覧ください!

サラ

 

QuillBotの発音

これら2つの機能の紹介の前に、「QuillBot はどう発音すればいいのか?」と思っている人もいるでしょう。quill は

/kwɪl/

と発音されるので、QuillBot を発音記号で表すなら、

/ˈkwɪlˌbɑːt/

のように表記できるでしょう。

quill の意味

ちなみに quill にはいくつか意味がありますが、

羽ペン

という意味があります。

らいおん

よく見ると QuillBot のロゴにも羽ペンがあるね!

 

文法チェック機能:Grammar Checker

さて、それでは1つ目の「Grammar Checker」という機能を実際に見てみましょう。

使用する前にまずは以下のようにエディター左のメニューから「Grammar Checker」を選択してね!

ひよこ

らいおん

あと、QuillBot を使うときはGoogleアカウントなどでログインしておくと便利だよ!

 

文法チェックしたい英文をボックスに貼り付けるだけ

Grammar Checker では、

文法、スペル、句読点のミスなどのチェックが可能

です。

やり方は簡単で、

チェックを行いたいテキストを編集ボックスに貼り付けるだけ

で、貼り付け後、自動でテキストチェックが開始されます。

例えば、QuillBot公式サイトで例として挙げられている

My mom like pizza and tacos.

という文を入れてみましょう。

すると、以下のように修正候補に即座に赤のアンダーラインが引かれ、その部分にカーソルを合わせると修正案がポップアップ表示されます。

like → likes とするように修正案が提示されたね!

ひよこ

らいおん

画面左下には語数とエラーの数が表示されるよ!ここだと6 wordsで1 errorだと一目でわかるね!

 

QuillBotのGrammar Checkerの主な修正例

ちなみに以下の表で QuillBot の Grammar Checker の主な修正パターンが確認できます。

この記事を書く前に数ヶ月ほど QuillBot でさまざまな検証をしてみましたが、(100%完璧ではないものの)基本的な文法ミスだいたい指摘してくれます!

サラ

 

QuillBot では語法のミスも修正してくれるか?

さて、三単現の s の有無など、基本的な文法ミスの検知はできるということで、

QuillBot では語法のミスも修正してくれるか?

も簡単に見てみましょう。

例えば、

Their late arrival was owing to the rain.

という英文を入れてみます。

この文は以下の記事でも解説しましたがジーニアス英和辞典によると「誤り」とされており、他の辞書でも

due to と違って、owing to はbe動詞の直後ではあまり用いられない

などの記述があります。

あわせて読みたい
owing to の使い方についてはこの記事をぜひご覧ください。 【位置に注意】owing toの意味・使い方

結果は以下の通りです。

らいおん

赤のアンダーラインが引かれて owing を due に変更するように修正案が出たね!
このような学習者が気付きにくいミスも指摘してくれるのは素晴らしいね!

ひよこ

 

次に、もう1つ、上級の学習者でも間違えやすい語法のミスを検知できるか検証してみましょう。

「彼女の両親は娘のボーイフレンドをよく思っていない」という意味を表したいと仮定し、

Her parents didn’t approve her boyfriend.

という英文を入れてみました。

らいおん

何が誤りか考えてみよう!

この文脈では他動詞の approve でなく approve of が正しいですが、しっかりとミスを検知できています!

サラ

あわせて読みたい
「approve と approve of の違い」は以下の記事をぜひお読みください。 【上級者でも盲点】他動詞 approve と 自動詞 approve of の違い

ちなみにすごく簡単に整理すると以下のようになります。

他動詞と自動詞の違い

他動詞 approve 「〜を正式に承認する」

自動詞 approve of 「〜をいいと思う」「〜に賛同する」

 

文章のパラフレーズ機能:Paraphraser

さて、次に QuillBot の2つ目の機能として、 QuillBot が最も強さを発揮するといえる「Paraphraser」の使い方を見ていきましょう。Paraphraser は、一言で言えば、

入力したテキストを「別の言い回しに変換=パラフレーズ」する機能

です。

やり方は簡単。QuillBotのエディタ画面左から「Paraphraser」を選択し、パラフレーズしたいテキストをエディタに入力し、「Paraphrase」を選択するだけ。

ここでは試しに、マーク・ピーターセン著「ピーターセンの英文ライティング特別講義40」P.100より、

My high school life was wonderful, and it is precious memories for me.

という英文を入力してみます。ちなみにこの文は「私の高校生活は素晴らしく、私にとって貴重な思い出になっている」という日本語を表そうとした「あまりよくない英文」の例として同書では紹介されています。

日本人学習者は precious を多用し過ぎる傾向があり、また、precious は日本語でいう「貴重な」というニュアンスでない時も多いのです!詳しくは本を読んでみよう!

ひよこ

 

すると、QuillBot は以下のように

The time I spent in high school was amazing, and I cherish those experiences.

と言い換えてくれました。

 

ちなみに、単語をクリックするとさらに類語が表示されます。例えば以下の画像ように amazing をクリックすると、amazing の類語が表示されます。

らいおん

あとは画面上部の「Synonyms」という Synonym slider をスライドさせても文全体がさらに言い換えられるよ! 
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無料版 Paraphraser では一度に125語まで入力可能

無料版 Paraphraser では一度に125語まで入力することが可能です。フォーマルにする、などの機能は無料版では使用できませんが、それを差し引いてもかなり便利です。

 

文章の要約機能:Summarizer

ここまで、QuillBot を初めて使う人が使いこなせるようになりたい2つの機能を紹介しました。本記事では詳しく扱いませんが、上記2機能が使えるようになったら3つ目の機能として「Summarizer(文章要約)」も便利ですのでぜひ試してみましょう。

Summarizerでは、入力されたテキストのサマリーをAIが作成してくれます。

無料版では一度に2,500語まで入力が可能

です。

 

QuillBotの有料版:Premium

QuillBot は「Premium」という有料版があります。以下の画像が有料版と無料版の違いですが、本記事で解説してきたように、無料版でも十分な性能だと思います。

 

QuillBot無料版と有料版の主な違い

QuillBot を「英語学習に活用する」という目線で、学習者が知っておきたい「無料版と有料版の主な違い」は以下の通りです。表でまとめたので参考にしてください。

無料版

プレミアム版

Paraphraserは一度に125語まで入力可能

Paraphraserは一度の入力可能制限なし

ParaphraserStandardFluency2モードしか選べない

ParaphraserFormal, Simple, Creative, Expand, Shorten5モードから選べる

Summarizerは一度に2,500語まで入力可能

Summarizerは一度に6,000語まで入力可能

Synonym Slider限定的にしか使えない

Synonym Slider完全に使用可能

処理速度がプレミアム版より遅い

処理速度が速い

らいおん

 無料版では、Paraphraser に一度に入力出来る単語は125語まで、フォーマルなどのモードが選択できない、などの制限がありますが、それを差し引いても QuillBot は強力なツールと言えます!
前述もしましたが、特にパラフレーズ機能は非常に強力で、文法ミスの検出能力もかなり高いです!

ひよこ

 

AIライティングツールを活用するにはある程度の英語力が必要

ここで注意点を補足させてください。

AꞮライティングツールを使用するには、ある程度の英語力が必要です。これはなにも QuillBot に限ったことではなく、Chat GPT や DeepL Write など、その他の AI-powered tool を英語学習で活用するときは同様のことが言えます。

というのも、

AIが提案する類義語や代替表現の確認を行ったり、提示された修正案が妥当かを吟味するには、それが正確・自然かどうかを判断するための英語力や辞書などを使いこなすスキルが必須

だからです。

これは極めて重要なことです。例えば、先ほど紹介した

  • be owing to → be due to
  • approve → approve of

への修正は、理由も分からずAIに提案された修正案に変更するのでは意味がありません

QuillBot は残念ながら「なぜダメか・間違っているか」の説明は十分ではありません

ひよこ

らいおん

自分の力で「due to と owing toの違い」「approve と approve of の違い」を辞書などで確認・検証する力が必須だよ!
辞書の活用法については以下のツイートで紹介している50辞書の特徴を解説している note記事をぜひお読みください!

サラ

あわせて読みたい
DeepL Writeの使い方については以下の記事で解説していますのでぜひこちらもご覧ください。 【AIライティングツール】DeepL Writeの使い方

 

GrammarlyかQuillBotか?

この記事を書くにあたり、僕は QuillBot の性能を数ヶ月に渡って検証してきました。多くの英語学習者にお勧めできるツールだと判断したのでこの記事を書いていますが、QuillBot だけで全てのライティングのお悩みが解決するわけではありません。やはり他のツールとの併用したり、用途によって使い分けることが重要です。

例えば、Grammarly というツールがあります。非常に人気で認知度も高いAIによる文章の校正ツールと言えますが、

Grammarly は文法のミスの検出・修正する能力に限れば QuillBot も含めた他のAIライティングツールよりも優れている

という声も聞きます。もしあなたが Grammarly も併用しているなら、

  • 文法ミスの確認Grammarly
  • パラフレーズQuillBot

のように使い分けてもいいでしょう。

とはいえ、QuillBot の「Grammar Checker」もかなり優秀です!

サラ

 

QuillBotは2017年設立

最後に、QuillBot の補足情報です。QuillBot は2017年にアメリカで設立され、本社はシカゴにあります。

(この記事を書いている現在)現在月間アクティブユーザーは2,000万人を超えるそうです。今後もユーザー数はどんどん伸びていくでしょう。

 

QuillBotの使い方:YouTube動画解説

本記事でここまで説明したことは以下のYouTube動画でも解説しているので動画派の方はぜひご覧ください!

 

まとめ

お疲れ様でした!まずは QuillBot の「Grammar Checker」「Paraphraser」をぜひ活用してみましょう!

 

さらに知識を深めよう!

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