画像:https://quillbot.com/ より
らいおん
ひよこ
サラ
目次:見たい場所へジャンプ
QuillBotとは
QuillBot(クイルボット)は、自然言語処理と人工知能を利用して作られたAIライティングソフトです。このツールでは主に以下の6つのことができます。
- Grammar Checker(文法・スペルチェック)
- Paraphraser(言い換え=パラフレーズ)
- Summarizer(文章要約)
- Plagiarism Checker(盗作チェック)
- Citation Generator(参考文献引用)
- Co-writer(文章作成アシスト)
QuillBot 無料版を英語学習にフル活用する
QuillBot では上記6つのことができますが、この記事では
「英語学習者がまず使いこなせるようにしたい機能」かつ「QuillBot 無料版でできること」
を紹介します。
よって、QuillBotを初めて使う人がまず使いこなしたい以下の2つの機能に絞って解説していきます。
- Grammar Checker(文法・スペルチェック)
- Paraphraser(言い換え=パラフレーズ)
ひよこ
らいおん
サラ
QuillBotの発音
これら2つの機能の紹介の前に、「QuillBot はどう発音すればいいのか?」と思っている人もいるでしょう。quill は
/kwɪl/
と発音されるので、QuillBot を発音記号で表すなら、
/ˈkwɪlˌbɑːt/
のように表記できるでしょう。
quill の意味
ちなみに quill にはいくつか意味がありますが、
羽ペン
という意味があります。
らいおん
文法チェック機能:Grammar Checker
さて、それでは1つ目の「Grammar Checker」という機能を実際に見てみましょう。
ひよこ
らいおん
文法チェックしたい英文をボックスに貼り付けるだけ
Grammar Checker では、
文法、スペル、句読点のミスなどのチェックが可能
です。
やり方は簡単で、
チェックを行いたいテキストを編集ボックスに貼り付けるだけ
で、貼り付け後、自動でテキストチェックが開始されます。
例えば、QuillBot公式サイトで例として挙げられている
My mom like pizza and tacos.
という文を入れてみましょう。
すると、以下のように修正候補に即座に赤のアンダーラインが引かれ、その部分にカーソルを合わせると修正案がポップアップ表示されます。
ひよこ
らいおん
QuillBotのGrammar Checkerの主な修正例
ちなみに以下の表で QuillBot の Grammar Checker の主な修正パターンが確認できます。
サラ
QuillBot では語法のミスも修正してくれるか?
さて、三単現の s の有無など、基本的な文法ミスの検知はできるということで、
QuillBot では語法のミスも修正してくれるか?
も簡単に見てみましょう。
例えば、
Their late arrival was owing to the rain.
という英文を入れてみます。
この文は以下の記事でも解説しましたがジーニアス英和辞典によると「誤り」とされており、他の辞書でも
due to と違って、owing to はbe動詞の直後ではあまり用いられない
などの記述があります。

結果は以下の通りです。
らいおん
ひよこ
次に、もう1つ、上級の学習者でも間違えやすい語法のミスを検知できるか検証してみましょう。
「彼女の両親は娘のボーイフレンドをよく思っていない」という意味を表したいと仮定し、
Her parents didn’t approve her boyfriend.
という英文を入れてみました。
らいおん
サラ

ちなみにすごく簡単に整理すると以下のようになります。
他動詞 approve 「〜を正式に承認する」
自動詞 approve of 「〜をいいと思う」「〜に賛同する」
文章のパラフレーズ機能:Paraphraser
さて、次に QuillBot の2つ目の機能として、 QuillBot が最も強さを発揮するといえる「Paraphraser」の使い方を見ていきましょう。Paraphraser は、一言で言えば、
入力したテキストを「別の言い回しに変換=パラフレーズ」する機能
です。
やり方は簡単。QuillBotのエディタ画面左から「Paraphraser」を選択し、パラフレーズしたいテキストをエディタに入力し、「Paraphrase」を選択するだけ。
ここでは試しに、マーク・ピーターセン著「ピーターセンの英文ライティング特別講義40」P.100より、
My high school life was wonderful, and it is precious memories for me.
という英文を入力してみます。ちなみにこの文は「私の高校生活は素晴らしく、私にとって貴重な思い出になっている」という日本語を表そうとした「あまりよくない英文」の例として同書では紹介されています。
ひよこ
すると、QuillBot は以下のように
The time I spent in high school was amazing, and I cherish those experiences.
と言い換えてくれました。
ちなみに、単語をクリックするとさらに類語が表示されます。例えば以下の画像ように amazing をクリックすると、amazing の類語が表示されます。
らいおん
無料版 Paraphraser では一度に125語まで入力可能
無料版 Paraphraser では一度に125語まで入力することが可能です。フォーマルにする、などの機能は無料版では使用できませんが、それを差し引いてもかなり便利です。
文章の要約機能:Summarizer
ここまで、QuillBot を初めて使う人が使いこなせるようになりたい2つの機能を紹介しました。本記事では詳しく扱いませんが、上記2機能が使えるようになったら3つ目の機能として「Summarizer(文章要約)」も便利ですのでぜひ試してみましょう。
Summarizerでは、入力されたテキストのサマリーをAIが作成してくれます。
無料版では一度に2,500語まで入力が可能
です。
QuillBotの有料版:Premium
QuillBot は「Premium」という有料版があります。以下の画像が有料版と無料版の違いですが、本記事で解説してきたように、無料版でも十分な性能だと思います。
QuillBot無料版と有料版の主な違い
QuillBot を「英語学習に活用する」という目線で、学習者が知っておきたい「無料版と有料版の主な違い」は以下の通りです。表でまとめたので参考にしてください。
無料版 |
プレミアム版 |
Paraphraserは一度に125語まで入力可能 |
Paraphraserは一度の入力可能制限なし |
ParaphraserはStandardとFluencyの2モードしか選べない |
ParaphraserはFormal, Simple, Creative, Expand, Shortenの5モードから選べる |
Summarizerは一度に2,500語まで入力可能 |
Summarizerは一度に6,000語まで入力可能 |
Synonym Sliderは限定的にしか使えない |
Synonym Sliderが完全に使用可能 |
処理速度がプレミアム版より遅い |
処理速度が速い |
らいおん
ひよこ
AIライティングツールを活用するにはある程度の英語力が必要
ここで注意点を補足させてください。
AꞮライティングツールを使用するには、ある程度の英語力が必要です。これはなにも QuillBot に限ったことではなく、Chat GPT や DeepL Write など、その他の AI-powered tool を英語学習で活用するときは同様のことが言えます。
というのも、
AIが提案する類義語や代替表現の確認を行ったり、提示された修正案が妥当かを吟味するには、それが正確・自然かどうかを判断するための英語力や辞書などを使いこなすスキルが必須
だからです。
これは極めて重要なことです。例えば、先ほど紹介した
- be owing to → be due to
- approve → approve of
への修正は、理由も分からずAIに提案された修正案に変更するのでは意味がありません。
ひよこ
らいおん
サラ
🦁note 新記事🦁
「英語の辞書について全体像・背景知識を知りたい」「辞書をもっと活用したい」と考えている全レベル英語学習者向けの記事を書きました✏️
【50辞書解説】英語学習者が知っておきたい英語辞書50の特徴・活用法の全て
8万字の長編記事📝ぜひお読みください👇https://t.co/FusGQzYFbF
— サラ🌐 らいひよ®(オンライン英語スクール)代表 (@salah_backpack) December 30, 2020

GrammarlyかQuillBotか?
この記事を書くにあたり、僕は QuillBot の性能を数ヶ月に渡って検証してきました。多くの英語学習者にお勧めできるツールだと判断したのでこの記事を書いていますが、QuillBot だけで全てのライティングのお悩みが解決するわけではありません。やはり他のツールとの併用したり、用途によって使い分けることが重要です。
例えば、Grammarly というツールがあります。非常に人気で認知度も高いAIによる文章の校正ツールと言えますが、
Grammarly は文法のミスの検出・修正する能力に限れば QuillBot も含めた他のAIライティングツールよりも優れている
という声も聞きます。もしあなたが Grammarly も併用しているなら、
- 文法ミスの確認 → Grammarly
- パラフレーズ → QuillBot
のように使い分けてもいいでしょう。
サラ
QuillBotは2017年設立
最後に、QuillBot の補足情報です。QuillBot は2017年にアメリカで設立され、本社はシカゴにあります。
(この記事を書いている現在)現在月間アクティブユーザーは2,000万人を超えるそうです。今後もユーザー数はどんどん伸びていくでしょう。
QuillBotの使い方:YouTube動画解説
本記事でここまで説明したことは以下のYouTube動画でも解説しているので動画派の方はぜひご覧ください!
まとめ
お疲れ様でした!まずは QuillBot の「Grammar Checker」と「Paraphraser」をぜひ活用してみましょう!
さらに知識を深めよう!
「便利ツール」カテゴリで英語学習者必見の便利ツールをまだまだ紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。