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サラ
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要注意な recommend の発音
この記事では recommend の発音について整理します。僕が代表をつとめるオンライン英語スクールらいひよ®でも recommend は多くの生徒さんが発音を整理できていない印象です。
recommend の意味
まず recommend の意味ですがみなさんもご存知のように「〜を勧める」「〜を推薦する」という意味です。
上級者も盲点な recommend の語法については以下の記事で徹底解説していますのでぜひご覧ください。【上級者も盲点なrecommendの語法】使い方・例文を徹底解説
recommendの発音は「レコメンド」か「リコメンド」か?
さて、「recommend の発音なんて今さら確認するまでもないよ」と感じている方もいると思いますが少しお待ち下さい。recommend は日本語ではしばしば「レコメンド」「リコメンド」とカタカナになっているのを見かけたことはありませんか?
この「レコメンド」「リコメンド」は日本語ではどちらを聞いても「お勧めする」ということを意味しているのは理解できると思いますが、英語の recommend の発音はしっかり整理しておくことが重要です。
recommend の発音
recommend は英語では
/ˌrɛkəˈmɛnd/
と発音されます。
つまり、第1音節は /rɪ/ でなく /rɛ/ (/re/ と考えてもOK)なので無理矢理カタカナにするならば「リコメンド」より「レコメンド」の方が英語の発音にまだ近いと言えるかもしれません。
らいおん
第2アクセントの重要性
/rɪ/ vs /rɛ/ の発音
re というスペルが /rɪ/ になるのか /rɛ/ になるか、ですが、すごくざっくり言うとまずは以下のように整理しておくと便利です。
- re というスペルがあった時、その音節に第1アクセントまたは第2アクセントがあれば /rɛ/ と発音する
- re というスペルがあった時、その音節に第1アクセントや第2アクセントがなければ /rɪ/ と発音する
recommend は第1音節 re に第2アクセント
よって、例えば recommend は第1音節 re に第2アクセントがあり、上記1のパターンになるので /ˌrɛkəˈmɛnd/ と発音されます。
パターン1の /rɛ/ その他の例
パターン1の /rɛ/ の例は他にもたくさんあります。以下はよく生徒さんが第2アクセントをあまり意識しないで /rɪ/ と発音してる人も多い印象の語です。
- recognize /ˈrɛkɪgˌnaɪz/
- reservation /ˌrɛzɚˈveɪʃən/
- preparation /ˌprɛpəˈreɪʃən/
- representation /ˌrɛprɪˌzɛnˈteɪʃən/
- repetition /ˌrɛpəˈtɪʃən/
パターン2の /rɪ/ その他の例
パターン2の /rɪ/ の例も他にもたくさんあります。以下はよく生徒さんが /rɛ/ と発音しているのを聞く語です。
- review /rɪˈvjuː/
- record (動詞)/rɪˈkɔɚd/
- reserve /rɪˈzɚːv/
発展:接頭辞の re-
なお、「再び」を意味する接頭辞で re-create, re-produce などの re- では
- re-create /ˌriːkriˈeɪt/
- re-produce /ˌriːprəˈduːs/
という感じで 第2アクセントがありますが /riː/ という発音になったりします。
- re-create /ˌriːkriˈeɪt/:「〜を作り直す・再現する・生成する」
- recreate /ˌrɛkriˈeɪt/ :「気晴らしをする/させる」
という対立で整理しておくといいかもしれません。
らいおん
補足
また、今回は recommend の発音の話だったので re のスペルが /rɪ/ になるのか /rɛ/ になるか、という話をメインでしましたが、これは explain /ɪkˈspleɪn/ vs explanation /ˌɛkspləˈneɪʃən/など e のスペルが含まれる箇所でも言える話ですし、さらに、また大きくは「第1アクセント ・第2アクセント vs 弱アクセント」の話にもなります。今回は便宜上このような説明の仕方にしていますのでご了承ください。
ひよこ
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らいおん