英語の第1強勢の後の強勢について

この記事を書いた人

サラ

英語ジム らいおんとひよこ®代表
・コロンビア大学 大学院卒:英語教授法修士
・ETS (Educational Testing Service) 米国本社の元問題作成者

 

第2アクセント(第2強勢)の表記

この記事は、発音上級者向けの記事です。

先日以下の記事で第2アクセントが辞書によって表記が違うことがけっこうある、ということについて書きました。

英和辞典と英英辞典で第2アクセント記号が異なる例

educate の -cate 部分や、broadcast の -cast 部分は、 多くの英和辞典で第2アクセント表記がありますが、オックスフォード現代英英やロングマン現代英英など英英辞典にないことも多く、こういう語はかなりある。

ということを紹介しましたが、これに関してその理由についての追加で補足します。

 

イントネーション上は、すべてのポスト第一強勢は無視されるべき

J.C. Wells原著の「英語のイントネーション」(研究社)に、以下画像の記述がありました。

…イントネーション上は、すべてのポスト第一強勢は無視されるべきである

「リズム強勢は持ち得るが、アクセントを受けることは出来ない…」という記述もあり、非常に参考になりました。Wells のこの「英語のイントネーション」はイントネーションでは必見の1冊なのでぜひ見てみて下さい。

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第3アクセント(第3強勢)

また、本記事冒頭で紹介した記事でもお話ししていますが、実は上記の例で「第2アクセント or アクセント記号なし」の箇所は正確には

4レベルでアクセントを考えたときの第3アクセント

に相当します。

4レベルのアクセントとは、

  1. 第1アクセント
  2. 第2アクセント
  3. 第3アクセント

例えば、竹林滋著「英語音声学」(研究社)では、appetite の -tite は「第3」として扱われています。この4レベル表記についてはまた別の記事で解説できればと思います。

NOTE
この記事ではアクセントと強勢の違いについては扱いません。「第3」に関して言えば、「第3アクセント」でなく「第3強勢」という方が正確ですが、この記事ではそこまでの内容は扱わないので「第3アクセント」という言い方を採用します。

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