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that’d:that would または that had の短縮形
that’d は that would または that had の短縮形です。That’d be great! 「それはいいね!」などのフレーズでもよく使われる語ですが、この発音に自信がない学習者も多いと思います。
that’d の発音に関してネイティブに聞いたり、いろいろ検証したのでこの記事で簡単に整理したいと思います。
that’d の発音はいくつかバリエーションがある
that’d の発音は結論から言うと実はいくつかバリエーションがあります。簡単にポイントを整理すると、
- 日常会話、速い会話などで最もよく使われる比較的カジュアルな発音
- はっきりとした発音
- はっきりとした発音では、アメリカ英語とイギリス英語で少し聞こえ方が異なる
となります。順番に見ていきましょう。
最もよく使われる比較的カジュアルな that’d の発音
まずは日常会話、速い会話などで最もよく使われる比較的カジュアルな that’d の発音で、that の t をほぼ発音せず、「ザッd」のような発音になります。
この that’d の発音はイメージしやすいように表わせば、
- /ðæ/ っ /d/ (強形)
- /ðə/っ /d/ (弱形)
という感じになります。
ポイントとしては
- 語中の t はほぼ聞こえないと考えて「っ」のような感じでタメだけ作ればOK
- 語尾の /d/ も「かすかに聞こえるか聞こえないかくらい弱い /d/」として発音
という感じです。
最もよく使われる that’d の実際の発音
以下の YouGlish の動画をご覧ください。すぐに That’d be great の発音が聞けます。
参考 That'd be great の発音YouGlish
はっきりとした that’d の発音:/ˈðæt̬.əd/ または /ˈðætəd/
さて、この発音が最もよく使われる発音ではあるのですが、面白いのが that’d には他にもバリエーションがあるということ。
主にアメリカ英語
- /ˈðæt̬.əd/ (強形)
- /ˈðət̬.əd/ (弱形)
主にイギリス英語
- /ˈðætəd/ (強形)
- /ˈðətəd/ (弱形)
という発音も覚えておきましょう。
that’d の /ˈðæt̬.əd/ と /ˈðætəd/ の実際の発音
上記の発音記号を見てもどんな発音かピンとこない人もいるでしょう。この発音に関して Cambridge Dictionary ではアメリカ英語とイギリス英語の強形発音 /ˈðæt̬.əd/(US)と /ˈðætəd/(UK) の発音が聞けます。まずこちらを聞いてみましょう。
僕が代表をしているオンラインスクールらいひよ®のネイティブトレーナーは、以下のようなコメントをくれました。彼は長年大学で英語を教えているカナダ人です。
- 学習者は北米英語なら /ˈðæt̬.əd/ /ˈðət̬.əd/ の発音をまず習得するのがベストだ
- 自分が生徒に that’d の発音を教える時もやはり /ˈðæt̬.əd/ /ˈðət̬.əd/ の発音で教える
- 「/ðæ/ っ /d/」や「/ðə/っ /d/」の発音は、学習者はこの発音も知っておくべきだがカジュアルなので最初は真似しないほうがいい
that’d の /ˈðæt̬.əd/ /ˈðætəd/ の発音
研究社の新英和大辞典を見てみても
- アメリカ英語では /ˈðæt̬.əd/ /ˈðət̬.əd/
- イギリス英語では /ˈðætəd/ /ˈðətəd/
という発音表記を載せています。
発音の仕方ですが、アメリカ英語では
/ðæ/ + did (強形)
/ðə/ + did (弱形)
のようなイメージで発音するといいでしょう。
/ t̬ /の記号は「有声の t
ちなみに、/ t̬ /の記号は「有声の t 」を表します。「弾音」「tap」「flap」などと呼ばれる音ですが、簡単に言うと「/ t̬ / = 速い /d/ 」と言えます。よって、that’d の /t/ は素早く /d/ と発音すればOKです。
that’d のイギリス英語 /ˈðætəd/ の発音
また、イギリス英語では
/ðæ/ + tid (強形)
/ðə/ + tid (弱形)
のようなイメージで発音するといいでしょう。アメリカ英語と違って基本的に /t/ が発音されます。
that’d の発音のまとめ
まとめると、速いナチュラルスピードの会話では、
/ðæ/ っ /d/ (強形)
または
/ðə/っ /d/ (弱形)
が使われることが圧倒的に多い。ただ、これはカジュアルな発音と言える。
一方で、学習者としてはまずは
/ˈðæt̬.əd/ /ˈðət̬.əd/(主にアメリカ英語)
/ˈðætəd/ /ˈðətəd/ (主にイギリス英語)
というはっきりとした発音をまず習得するべき。ただし、カジュアルな発音もリスニングでは重要なので知識としておさえておくことも重要です。
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