【中〜上級者向け】YouGlishの使い方+活用法:発音+イントネーションまで

僕が読んでいる発音本・音声学書籍:本記事最後からリストへ飛べます

 

らいおん

「YouGlishの使い方」について解説するよ!
すっかり便利ツールとして定着したYouGlishですが、ほとんどの人が「発音チェック」のみで終わっている気がします。

正直それだけではもったいなくて、YouGlishを「2語以上のフレーズのアクセント位置」確認のために活用する学習者がもっと増えてもいいのではないかと思います!

ひよこ

この記事を書いた人

サラ

英語ジム らいおんとひよこ®代表
・コロンビア大学 大学院卒:英語教授法修士
・ETS (Educational Testing Service) 米国本社の元問題作成者

 

「YouGlishの使い方」をYouTube動画で確認!

英語学習者が知っておきたい YouGlish の活用法を動画で徹底解説しています。全ての知っておくべきことを解説しているのでまずは動画で使い方を確認しましょう。

YouTube動画の概要:こんなことを話しています

動画概要
  1. YouGlishとは:何ができるの?
  2. アクセント指定・5秒巻き戻し・速度変換
  3. 発音のチェックとしての活用
  4. 例文検索・ボキャブラリーチェックとしての活用
  5. 2語以上の複合語などの「ストレスの位置」をチェックする
  6. YouGlish を使う時に注意したいこと

以下で、YouGlishについて知っておきたいことをシンプルにまとめます。中〜上級者が意識したいことを中心にまとめています。

 

YouGlishとは

まず、YouGlishとはどんなツールなのでしょうか?

  • YouGlishとは、キーワードを入力すると、そのキーワードを含んだYouTube動画だけをピンポイントで再生してくれるサイト
  • 発音チェックで活用することが多いサイトですが、リズム・イントネーションチェック例文検索にも大変便利で、知る人ぞ知る便利サイト

らいおん

以下がYouGlishのトップページだよ!
参考 YouGlishトップページYouGlish

 

中〜上級者は発音だけでなく、YouGlishで2語以上の語のアクセントの位置をチェックしよう

YouGlishは言うまでもなくは「発音チェック」に活用するのがおすすめですが、ほとんどの学習者が「単語レベル」での発音の確認のみで終わっています。もちろん1語1語の発音が重要なのは言うまでもありませんが、単語レベルの発音の理解・習得が進むと、中〜上級者は「フレーズレベル」「文レベル」に目を向けた「リズム・イントネーション」の理解も重要になってきます。

リズム・イントネーションと言ってもいろいろありますが、

2語以上の語やフレーズのアクセントの位置」や「文の中でどの語が強く読まれるか(文アクセントと言います)」を確認する

ツールとしてYouGlishを積極的に活用するのがおすすめです。

 

2語以上のフレーズのアクセントの位置とは?

では、「2語以上のフレーズのアクセントの位置」を確認するとはどういうことでしょうか?例えば、

day in, day out  「来る日も来る日も」

というフレーズがあります。意味的にはそれほど難しいフレーズではありませんが、このフレーズのアクセントの位置は意識していますか?つまり

DAY in, DAY out

 

のように DAY にアクセントがあるのか?それとも

 

②day IN, day OUT

 

のように inout にアクセントがあるのか?

どちらでしょうか?

これは YouGlish を普段から使ってる人でも意識していない人も多いことです。正解ですが、基本的には、②の

day IN, day OUT

のように in と out が強く発音されます。このことは学習英和辞典や学習英英辞典にも載っていますが YouGlish で音声で確認ができます。

 

YouGlishで複合語のアクセントの位置も確認しよう

また、YouGlishで「複合語のアクセント位置」の確認などもぜひ行いましょう。例えば以下のフレーズは基本的に太字が強く読まれますが、YouGlishで確認してみましょう。

the White House 「ホワイトハウス」

複合名詞(原則:最初の要素を強く読む)

 

the white house  「白い家」

形容詞+名詞(原則:基本名詞を強く読む)

 

Wall Street 「ウォール街」

〇〇 street(原則:streetは強く読まれない)

ちなみに…これらは全てイントネーションのルールに沿って規則通り発音されているよ!イントネーションを本格的に学びたい人は以下の「英語のイントネーション」がおすすめだよ!

ひよこ

 

英語のイントネーション学習の全体像

イントネーションのより詳しい解説は今後YouTubeや本サイトの記事で補足していきますが、以下のYouTube動画でイントネーション学習全体像を動画解説したのでこちらもぜひご覧ください。学習者がイントネーションに関して何を知っておけばよいかを概観しています。

 

YouGlish を使う時に注意したいこと

YouGlishを使うときの注意点は以下の通りです。

YouGlishを使うときの注意点
  1. YouGlishのアメリカ英語/イギリス英語などのアクセント指定は完璧でない
  2. まずは「単語レベル」での「発音チェック」のみでよいので、徐々に「イントネーション」も意識していく
  3. 「例文検索」で活用したい場合、検索ボリュームを知りたい時はYouGlish “だけ”に頼らない。辞書・Google検索・COCAなどのコーパス、その他サイト・ツールなどを使いこなすスキルを身につけ、総合的に検証することが重要。(次セクション参照)

 

Ludwig、Netspeak、Just The Word、Google Ngram、Do People Say、DeepLも併用しよう!

YouGlishは「例文検索」にも便利ですが、辞書できちんと調べるのを基本として、同じく超便利ツールである、Ludwig、Newspeak、Just The Word, Google Ngram, DeepL, Do People Sayなどと併用して活用しましょう。

 

「おすすめ発音記事」カテゴリでまだまだたくさん発音に関する知識を紹介しています。

おすすめ発音記事はこちら

 

発音・音声学書籍リスト

僕が読んでいる発音本・音声学書籍は以下の記事にリストにしてまとめていますので興味がある人はぜひご覧ください。

らいおん

数が多いので少しページが開くのに時間がかかる場合もありますが、開きます!
発音本【中・上級者向け96冊】英語の発音向上におすすめの本・音声学書籍レビュー

 

YouTube動画スライドPDF

動画内で使用したスライドは以下のサムネイルをクリックすると確認できます。

YouGlish使い方

*無断複写・転載を固く禁じます。個人での復習目的のみで使用していただきますようお願いします。

 

らいおん英語チャンネルの他の動画は以下をクリック!