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発音が聴ける無料英語オンライン辞書
この記事を読んでいる方ならご存知かと思いますが最近のオンライン辞書の発展はめざましく、特に海外の大手辞書ブランドの多くが無料でオンライン辞書を開放しています。オンライン辞書では発音が聴けるものも多く、特に初級〜中級の英語学習者にとって、気軽に発音が聴けるかというのはその辞書を使う上で大きなポイントとなるでしょう。
この記事では、「無料オンライン辞書で、かつ、活用形の発音まで聴ける辞書」を簡単に整理し、その中からおすすめを紹介したいと思います。
ひよこ
活用形の発音が聴けないオンライン英語辞書も多い
発音が聴けるオンライン辞書でも、活用形の発音は音声が用意されていない辞書も多いです。どういうことかというと、例えば go という語を引くと、ほとんどの辞書は原形の go の発音しか収録されていないので
went
gone
going
goes
などという活用形の発音が聴くことができません。
path の複数形 paths の発音
同様に、「道」という意味の path の複数形は /pæθs/ という発音の他に
/pæðz/ (主にアメリカ)
/pɑːðz/ (主にイギリス英語)
という発音になったりしますが、多くの辞書ではこの発音を聴くことができません。
活用形の発音までしっかり理解する重要性
「go – went – gone なら読み方が分かるので音声がなくてもいいが、paths /pæðz/ の /ðz/ の発音は少しモデルを聴いてみたい」と感じる人も多いのではないでしょうか?
また、gone の発音も100%クリアですか?ちょっと細かい話になるのですが、gone の発音は
/ɡɒːn/ /ɡɑːn/ (主にアメリカ英語)
/ɡɒn/ (主にイギリス英語)
などのバリエーションがありますが、これらの母音の音色の違いについての理解はクリアですか?
ɑ と ɒ と ɔ の発音の違いについては少し上級の話ですが、発音上級を目指す人はどこかのタイミングで必ずぶつかる項目です。以下の記事で解説していますのでぜひご覧ください。/ɑ/と/ɒ/と/ɔ/の発音の違い:cot-caught mergerとは
自信のない発音はしっかりと辞書で調べることが重要
このように、原形の発音を確認することはもちろん、活用形の発音も軽視せず、自信がない発音はしっかりと音声を聴くなり自分で調べるなりで100%クリアな状態にしておくことが重要です。
発音が聴ける主なオンライン英語無料辞書一覧
では活用形の発音の重要性を理解したところで、本題の「発音が聴けるオンライン無料辞書」の紹介に入りましょう。まず、「オンラインで無料で発音が聴ける主な辞書」を列挙し、その後で「活用形の発音まで聴けるオンライン無料辞書」を紹介します。
まずは「発音が聴ける主なオンライン英語無料辞書」の一覧です。10辞書を列挙します。
Oxford Learner’s Dictionaries
参考 トップページOxford Learner’s Dictionaries
Cambridge Dictionary
参考 トップページCambridge Dictionary
Longman
参考 トップページLongman
Collins Online English Dictionary
参考 トップページCollins Online English Dictionary
Macmillan
参考 トップページMacmillan English Dictionary
Merriam-Webster Learner’s Dictionary
参考 トップページMerriam-Webster Learner's Dictionary
Merriam-Webster
参考 トップページMerriam-Webster
Lexico
参考 トップページLexico
Dictionary.com
参考 トップページDictionary.com
The American Heritage Dictionary of the English Language
参考 トップページThe American Heritage Dictionary of the English Language
活用形の発音まで聴けるオンライン無料辞書
次に、上記リストの中から「活用形の発音まで聴けるオンライン無料辞書」を選ぶと以下の4つになります。
Oxford Learner’s Dictionaries
参考 トップページOxford Learner’s DictionariesCollins Online English Dictionary
参考 トップページCollins Online English DictionaryMerriam-Webster Learner’s Dictionary
参考 トップページMerriam-Webster Learner's DictionaryMerriam-Webster
参考 トップページMerriam-Webster
発音まで聴けるオンライン無料辞書のおすすめは Oxford Learner’s Dictionary
さて「活用形の発音まで聴けるオンライン無料辞書」が出揃いましたが、この中でどれが発音に関しておすすめの辞書でしょうか?個人的なおすすめは Oxford Learner’s Dictionary です。
おすすめな理由は、
- アメリカ英語・イギリス英語両方で活用形の発音まで聴ける
- サイトが見やすい
の2つの理由です。以下で他の辞書との比較を簡単にまとめます。
Collins はイギリス英語発音のみ
Collins は活用形の発音が聴けますが、イギリス英語発音のみです。以下は eat の活用ですがサイトデザインはこんな感じです。
Merriam-Webster Learner’s DictionaryとMerriam-Webster はアメリカ英語のみ
一方、アメリカの老舗辞書ブランドである Merriam-Webster が提供しているオンラインの Merriam-Webster Learner’s Dictionary と Merriam-Webster はアメリカ英語のみです。
らいおん
ひよこ
Oxford Learner’s Dictionariesはアメリカ英語・イギリス英語両方の発音の活用形まで聴ける
一方、以下は Oxford Learner’s Dictionary の eat のページですが、それぞれの活用に青と赤の2種類のスピーカーがあるのが分かるかと思います。青がイギリス英語の音声で、赤がアメリカ英語の音声です。
らいおん
このように、発音を聴きたい、活用形の発音も聴きたいという時は Oxford Learner’s Dictionary がおすすめです。
Oxford Learner’s Dictionariesで「オックスフォード現代英英辞典」が使える!
ちなみに、Oxford Learner’s Dictionariesは「オックスフォード現代英英辞典」がベースで「オックスフォードコロケーション辞典」も使える神オンライン辞書と言える辞書です。
発音チェックには YouGlish も活用しよう
また、単語の発音に関しては YouGlish も非常に便利です。
オンライン英語辞書の発音記号と実際のモデル音声が一致していないこともあるので注意
最後に、どの辞書にも言えることですが、
ので、そのことにはくれぐれも注意しましょう。
例えば、以下のツイートのように、Cambridge Dictionary の monetary の発音は明らかに発音記号とモデル音声が一致していません。このようなこともしばしばあるので注意しましょう。
Cambridge Dictionaryの monetary のアメリカ英語発音、USの発音記号とモデル音声がかなり違う‥
複数バリエーション載せてほしいなぁ
USのナレーターはがっつり米語らしく
/ˈmɑːnɪteri/
で発音してる🔎https://t.co/beFxY4bCKk
— サラ🌐 「Q&Aサイトから読むアメリカのリアル」発売しました!🇺🇸 (@salah_backpack) September 4, 2021
さらに知識を深めよう!
「辞書」カテゴリで注意したい表現をまだまだ紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。