【英語のイントネーション】ピッチが段々と上昇し下降する例

この記事を書いた人

サラ

英語ジム らいおんとひよこ®代表
・コロンビア大学 大学院卒:英語教授法修士
・ETS (Educational Testing Service) 米国本社の元問題作成者

 

低い声から段々とピッチが上昇するイントネーション

この記事では、「低い声から始まり段々ピッチが上がる」タイプのイントネーションを紹介します。全ての音声でピッチ変化を可視化していますので参考にしてください。

注意
この記事はサンプルを紹介することが主な目的なので、最低限のイントネーション解説のみで、細かい解説などは割愛しています。

 

低い声から段々と上がっていき、その後下降するイントネーション

まずは「低い声から段々と上がっていき、その後下降」するイントネーションです。

Why didn’t you ask him to go? という文を以下の図のイントネーションで読んでみます。これは東後勝明先生の「英会話のリズムとイントネーション」にあった文とイントネーションです。

created by Rinker
¥1,485 (2022/10/05 00:02:31時点 Amazon調べ-詳細)
NOTE

以下の Why didn’t you ask him to go? は、 Why が最も低いところから始まり、段々と声が高くなり、go が最も目立って一気に高いところから下がるイントネーションです。

Why didn’t you ask him to go?

 

もう1つ同様の例を見てみましょう。以下も東後勝明先生の「英会話のリズムとイントネーション」にあった文でピッチ変化を可視化してみます。Come and see me anyrime. という文で3つ音源を撮りました。

Come and see me anytime.

Come and see me anytime.

 

以下は少し声を低めに読んだものです。

Come and see me anytime.

 

次は Tell him to go now. という文でも同じパターンのイントネーションを見てみましょう。

Tell him to go now.

 

低い声から段々と上昇、その後下降+尾部のイントネーション

ここまでの文では 核の後に尾部(tail)がないパターンでしたが(anytimeの文を除く)、次は尾部がある例です。こちらも「英会話のリズムとイントネーション」にあった文です。

NOTE
What would you like toで段々と上昇し、核の drinkで下降then は尾部で低く平坦に読まれている例です。

What would you like to drink then?

次は出だしがやや階段のようになっています。

What would you like to drink then?

 

NOTE
次は drink を平坦気味に読んだ例です。then ではピッチが低くなっています。  

What would you like to drink then?

 

尾部がやや長いパターン

次は同じように段々と上がっていきその後下降し、尾部がやや長いパターンを見てみましょう。

NOTE
What are youで段々と上昇し、核の doing の第1音節 do- で下降-ing at this time of the night は尾部で低く平坦に読まれている例です。

What are you doing at this time of the night?

次は同じ文ですが doing が先程よりも少し低い声になっている例です。

What are you doing at this time of the night?

 

出だしの上昇がやや長い例

次は低いところから段々と上がるのがもう少し長い例です。以下を聞いてみましょう。

NOTE
Washington correspondent あたりではピッチが上昇し切ってやや平坦になっていますが、出だしから徐々に上がっていき、その後 Mitchell で下降しているのが分かります。

NBC News chief Washington correspondent, Andrea Mitchell

ピッチ変化 ➚ ➘ :NBC News chief Washington correspondent, Andrea Mitchell

NBC News Meet the Pressより

 

段々と上昇してその後下降するイントネーションの別の例

次も同様のイントネーションで、「低い声から段々と上がっていき、その後下降」するパターンです。以下の音声を聞いてみましょう。

NOTE
correspondent あたりまで徐々に上がっていき、その後 Alexander で下降しています。

最初の例と非常に似たイントネーションを使っているのが分かります。ちなみにこの Meet the Press の番組の冒頭ではこのようなイントネーションが多用される印象です。

NBC News chief White House correspondent, Peter Alexander

ピッチ変化 ➚ ➘:NBC News chief White House correspondent, Peter Alexander

NBC News Meet the Pressより

 

上昇して下降するイントネーションの別の例

もう1つ同様の例を見てみましょう。次はカナダのCBC Newsからです。

NOTE
not everyone is あたりまで段々と上昇し、side で下降しているのが分かります。side は部分下降調気味と言っていいかもしれません。

ピッチ変化 ➚ ➘: …not everyone is on side

 

CBC Newsより

 

you know what they sayのイントネーションに注目

このように段々と上がっていくイントネーションは実は

you know what they say..

というフレーズの時に非常によく聞かれるイントネーションです。以下でいくつか例を聞いてみましょう。

 

上昇して下降する例

以下の音声を聞いてみましょう。

NOTE
you know what they say aboutまで上昇し、eye から下降しています。eye が核で plans は尾部です。

ピッチ変化 ➚ ➘: you know what they say about eye plans

引用元YouTube

 

上昇+下降する別の例

次も同様に段々と上昇してその後下降するパターンです。音源の say に注目してみましょう。

NOTE
You know what they まで上昇し、その後 say は部分下降調気味に言われています

ピッチ変化 ➚ ➘ ➚: you know what they say

引用元YouTube

 

上昇+下降上昇調の例

次は上昇した後に下降上昇調が使われている例です。

NOTE
you know what they まで上昇し、その後 say は下降上昇気味に言われている例です。

ピッチ変化 ➚ ➘ ➚: you know what they say (in the archaeology business)

 

以下は say の後の in the archaeology business までのピッチ変化です。

NOTE
say から下降しその後上昇し、archaeology (の核音節)から下降しているのが分かります。business は尾部のため低く平坦に読まれています。

Well, you know what they say in the archaeology business

 

引用元YouTube

 

出だしが上昇していないパターン

次はこれまでの you know what they say とは少し違います。何が違うでしょうか?

NOTE
以下の音声は出だしが上昇していないパターンです。 YOU が核で下降調で強く読まれ、その後の know what they say は尾部として低く平坦に読まれています。

but you know what they say

→      ➘ →        →       →     →

引用元YouTube

NOTE
you know what they say はもちろんどんなイントネーションで言っても間違いではないですので出だしを必ずしも上昇させる必要はありません。あくまでそのようになることをよく聞く、という話です。

 

Praatでイントネーションを可視化

この記事は Praat というソフトを使ってピッチ変化を可視化しています。ぜひイントネーション学習の参考にしてください。

 

英語のイントネーション学習の全体像

イントネーションのより詳しい解説は今後YouTubeや本サイトの記事で補足していきますが、以下のYouTube動画でイントネーション学習全体像を動画解説したのでこちらもぜひご覧ください。学習者がイントネーションに関して何を知っておけばよいかを概観しています。

 

様々な英語のイントネーションを可視化

あわせて読みたい
以下の記事ではさらに詳しくピッチ変化を可視化しています。こちらもぜひご覧ください。 英語のイントネーションのピッチ変化:4つの基本トーンからセンテンスまでを可視化

 

「おすすめ発音記事」カテゴリでまだまだたくさん発音に関する知識を紹介しています。

おすすめ発音記事はこちら

発音・音声学書籍リスト

僕が読んでいる発音本・音声学書籍紹介は以下の記事にリストにしてまとめていますので興味がある人はぜひご覧ください。

発音本【中・上級者向け78冊】英語の発音向上におすすめの本・音声学書籍レビュー