らいおん
便利すぎるツールで、全ての英語学習者にオススメします!
ひよこ
サラ
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英文比較検索エンジン Netspeak とは
Netspeakは自然な英文を書けるようにするための英文比較サーチエンジンです。Netspeakのサイトでは、
と定義されています。
参考 トップページNetspeakらいおん
ひよこ
netspeakは「インターネット語」の意味
ちなみに netspeak の英単語自体は「インターネット語」「ネット言葉」という意味です。
英文検索エンジン Netspeak でできること
Netspeak では以下のようなことができます。
- 語・フレーズの頻度比較検索:| 検索(パイプ検索)
- 語・フレーズの頻度比較検索: [ ] 検索
- 何が入るか1語だけ知りたい場合:?検索
- コロケーション+使用頻度を同時に検索も可能
- ワイルドカード検索:* 検索
- 類語・パラフレーズ検索:#検索
- 語順整序検索も可能:{ }検索
- 複数の検索方法をミックスした検索も可能
- 例文検索
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Netspeakで語・フレーズの頻度比較検索をする:| 検索(パイプ検索)
まずはフレーズの頻度比較検索を見ていきましょう。
やり方は簡単で、比べたい2つのフレーズの間にパイプ記号 | (= pipe/vertical bar)を入力するだけです。
- 2つのフレーズの使用頻度を比較できる。
- ヒット数表示に加えて、頻度の違いが%でひと目で分かるので便利。
次の例のように「彼は農場で育った」の前置詞が in なのか on なのか知りたいと仮定して、パイプ検索をしてみましょう。以下の文はどちらが自然な英文でしょうか?
He was raised in a farm.
vs
He was raised on a farm.
彼は農場で育った。
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念の為、以前紹介した超便利ツール Google Ngram Viewer も使って検証してみましょう。
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パイプ検索はフレーズだけでなく「単語だけ」の頻度比較も可能!
| を使ったパイプ検索では、フレーズだけでなく「単語だけ」の頻度比較も可能です。
例えば、「貢献する」という意味の contribute の派生語では、
- contributory
- contributive
という2つの形容詞が辞書に載っていますが、この2つの形容詞は同じような頻度で使用されているのでしょうか?
このような時も Netspeak で頻度を調べることができます。やり方は簡単。
と入力するだけです。以下が検索結果です。
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語・フレーズの頻度比較検索: [ ] 検索
| を使ったパイプ検索以外にも、 [ ] 検索で語・フレーズの使用頻度比較検索ができます。ちなみに [ ] の記号は square brackets と言います。
やり方は簡単。比べたい2つの語・フレーズの間に [ ] と入力するだけです。
- 2つの語の使用頻度を比較できる。
- ヒット数表示に加えて、頻度の違いが%でひと目で分かるので便利。
先ほどは、「彼は農場で育った」の前置詞が in なのか on なのかを | を使ってパイプ検索しましたが、[ ] 検索を使っても比較可能です。以下画像は [ ] 検索の結果です。
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コロケーションの比較もNetspeakの [ ] 検索が便利
コロケーションの比較も [ ] 検索が便利です。例として、「シャワーを浴びる」は
have a shower
なのか
take a shower
なのか
を比較してみましょう。やり方は簡単。
と入力するだけです。以下が検索結果です。
ひよこ
同じく神英文検索エンジンと言える Ludwig でも比較検証してみましょう。
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何が入るか1語だけ知りたい場合:?検索
ここまで紹介してきたのは、raised (in vs on) a farm や (take vs have) a bath など、自分で比較したい語やフレーズが決まっている時のNetspeak活用法でした。しかし、前置詞や動詞など、そもそも何が入るかが全然分からない、という時もあるでしょう。そんな時はNetspeakの「?検索」が便利です。
例えば、先ほどの
He was raised (in? on? at?…) a farm.
彼は農場で育った。
ですが、そもそも in なのか on なのか at なのか、あるいは他の前置詞なのか、というのが全く分からなかったとしましょう。このような時は、
と入力してみましょう。何が入るか1語だけ知りたい場合に?の記号を入力すればOKです。以下が検索結果です。
このように、on が相性がいいことを示してくれます。
Netspeakの真骨頂:コロケーション+使用頻度まで同時に分かる
さて、ここまででもNetspeakがかなり便利なツールであることがお分かりいただけたと思います。すでに十分なクオリティなのですが、Netspeakが素晴らしいのは、
ということです。
どういうことか、例えば、「貢献する」= make a contribution というコロケーションがあります。この contribution に相性のよい形容詞が知りたい、かつ、どの形容詞が最も使用されているかも知りたい、と仮定します。つまり、
という感じですが、これは英語学習者なら誰でもぶつかる典型的なコロケーションの問題と言えます。Netspeakを活用すると以下のような結果が瞬時に得られます。
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Netspeakはワイルドカード検索もできる:* 検索
次はGoogle検索でも活用している人も多いワイルドカード検索です。
Google検索同様、*(アスタリスク)を入れるだけです。
- アスタリスクの場所に入る語、つまり抜けている語が検索できる。
- コロケーションを調べる時に便利。
- 検索ボリュームと%を瞬時に表示してくれる。
ここでは試しに、
と入れてみます。
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類語・パラフレーズ検索:#検索
Netspeak では類語・パラフレーズ検索も可能です。これがまたかなり便利です。
類語を知りたい語の直前に hash sign の # を入力するだけ。
- 類語が簡単に調べられて便利。
- 類語は1語だけでなく2語以上のものも自動的に表示してくれる。
- もちろん検索ボリュームと%表示も瞬時に行ってくれる。
さっそく例を見てみましょう。
屋外でのキャンプなどで「テントをはる」と言いたい時、どんな動詞を用いますか?
テントをはる
erect the tent
というフレーズが思い浮かんだとして、動詞は erect が使えるのか、また他に言い方はないかが知りたいと仮定します。以下のような検索結果となりました。
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類語・パラフレーズの「#検索」は他の検索とミックスしてもOK
ところで、この「#検索」は他の検索とミックスするとより詳細な検証結果を導け出せます。例えば、先ほどは erect the tent という例を使いましたが、冠詞は the でなくても a でもよさそうですね。
そんな時は以下のように、
と検索すれば erect の類義語を検索すると同時に、the と a を両方検索結果に含めることが可能です。
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語順整序検索も可能:{ }検索
あまり使うことはないかもしれませんが、語順整序検索も可能です。
{ } の中に並べ替えたい語を入れると正しい語順にしてくれます。ちなみに、{ } は curly brackets と言います。
例: { right order the in } → in the right order に整序してくれる
NetspeakのHelpページを一通り見ておこう
ここまででNetspeakの主な活用法は全て解説しましたが、他の使い方もできるので以下のHelpページに一通り目を通しておくとよいでしょう。
参考 HelpページNetspeak
Netspeakのデータのソースは?
最後に、この記事を書くにあたりいろいろ調べたのですが、Netspeakがどのようにして、そしてどこからデータを抽出しているかは明確には分かりませんでした。
サラ
Netspeakの例文検索
Netspeakでは、センテンス検索も可能です。
例えば、
There is a growing
から始まる例文を検索したいとします。
やり方は簡単。There is a growing と検索バーに入れて、以下の画像のように
ヒット件数や%が書かれているグレーの部分をクリック
してみましょう。
すると、以下のように例文が出てきます。
まとめ:Netspeak
Netspeakはここまで見てきたように、無料なのが信じられないクオリティのツールです。全ての英語学習者にオススメできます。
コロケーション検索やフレーズの使用比較比較に関しては、Netspeakは他のツールよりも使い勝手がよく非常に優れていると思いますのでぜひ活用しましょう。
Ludwigの使い方の徹底解説はこちらもぜひお読みください! 【完全ガイド】英文検索エンジン Ludwig の使い方
Netspeakの使い方・活用法をYouTube動画で確認!
本記事に書いていることはYouTubeで動画解説しています。ぜひこちらもご覧ください!
語彙学習に超おすすめ書籍:英単語学習の科学 中田達也著(研究社)
語彙学習に興味がある方は、英単語学習の科学 中田達也著(研究社)を1度読んでおくのがおすすめです。この本は語彙学習について非常に詳しく書かれており、全レベルの英語学習者におすすめの書籍です。
サラ
らいおん
Ludwig、Just The Word、Google Ngram、Do People Say、SkELL、DeepLも併用しよう!
最後に、Netspeakはここまで見てきたように非常に便利なツールでライティングやスピーキングのアウトプットの練習の時に役立ちます。ただし、辞書できちんと調べるのを基本として、同じく超便利ツールである、Ludwig、Just The Word, Google Ngram, Do People Say, SkELL, DeepLなどと併用して活用しましょう。
用途に合わせて使い分けるといいでしょう。