【完全ガイド】コロケーション・類語検索ツール Just The Word の使い方

らいおん

コロケーション検索に非常に便利なツール Just The Word の使い方を徹底解説するよ!

便利すぎるツールで、全ての英語学習者にオススメします!

特にライティング・スピーキングのアウトプットトレーニングに活躍します!無料登録不要回数制限無し動作が高速、で英語学習者なら絶対お気に入り登録しておきたいツールだよ!

ひよこ

この記事を書いた人

サラ

英語ジム らいおんとひよこ®代表
・コロンビア大学 大学院卒:英語教授法修士
・ETS (Educational Testing Service) 米国本社の元問題作成者

 

コロケーション検索・英文検索ツール Just The Word とは

Just The Word は一言でいうと「ある語がどのように使われているのか」を調べることができる無料の検索ツールです。「この名詞はどんな形容詞と相性がいいのかな?」「この言い方は自然な表現かな?」などを調べたい時に重宝します。

例文を検索することもできますが、Just The Wordはコロケーション検索ツールとしての使うことが多くなると思いますので、まずは「コロケーション検索に便利なツール」と考えるといいでしょう。

後述しますが、Just The Wordでは調べたい語のコロケーションが簡単に検索できるだけでなく、コロケーションの使用頻度比較が簡単にできるのが最大の特徴です。

らいおん

トップページは以下のような感じで非常にシンプルな作りだよ!

参考 Just The WordトップページJust The Word

 

Just The WordはBNC(British National Corpus)からデータを抽出している

Just The Wordは BNC(the British National Corpus)というコーパスから例文データを抽出しています。Just The Wordのサイトでは以下のように、

After each combination you’ll find its frequency in our corpus, about 80,000,000 words of the British National Corpus (BNC).

約8千万語の中から調べたい語の頻度が検索できると説明があります。

 

コロケーション検索ツール Just The Word でできること・おすすめなポイント

Just The Word がおすすめなポイントは以下の通りです。

JustTheWordのおすすめポイント
  1. 完全無料・アカウント登録不要・回数制限無し
  2. コロケーションの頻度が棒グラフでひと目で分かる
  3. コロケーション発見+使用頻度チェック+品詞分類が一気にできる
  4. 自信のないフレーズが自然かのチェックや代替表現確認ができる
  5. コーパスからのリアルな英文が検索できる
  6. 検索速度が非常に速い
  7. サイトがシンプル

らいおん

さっそく実際にどのように使うかを見ていこう!

 

Just The Wordでコロケーション検索をする:combinations検索

まずは最もよく使うコロケーション検索を見ていきましょう。やり方は簡単で、サーチバーに調べたい単語を入力するだけです。サーチバーに検索語を入力したら、エンターキー(return)を押すか、combinationsのボタンをクリックしましょう。

逆に言うと、エンターキーを押すだけだと自動的に「combinations検索」になるよ!

ひよこ

 

例えば、「貢献する」= make a contribution という表現がありますね。この表現をすでに知っていたとして、

contribution と相性のよい形容詞が知りたい、かつ、どの形容詞が最も使用されているかも知りたい

と仮定します。つまり、

make a (形容詞)contribution

という感じの(形容詞)に入る語が知りたいとしましょう。これは英語学習者なら誰でも経験したことのある典型的なコロケーションの問題と言えますね。

さっそくJust The Wordのサーチバーに contribution と入れてcombinations検索すると以下の結果が得られました。

検索結果が多いので相性のよい形容詞の結果の一部のみ載せると以下のようになります。

ひよこ

らいおん

グリーンのバーで使用頻度がひと目で分かるね!ヒット数も数字で表示されているね!
important, major, significant あたりが contribution と最も相性のいいことが分かったね!

ひよこ

 

Just The Wordではコロケーション+頻度まで同時に分かる

ご覧の通り、Just The Word が素晴らしいのは、

コロケーション+頻度まで同時に分かる 

ということです。これは一般的な「コロケーション辞典」と呼ばれる「活用辞典」には基本的に備わっていない機能で、英語学習者としては非常にありがたい機能です。

ちなみに、同じく神検索ツールと呼べる Netspeak でも検証してみると同様の結果が得られます。

らいおん

significant が最も使用されていることが分かっただけでなく、23%の使用頻度など、ひと目で分かるね!
あわせて読みたい
Netspeakは全英語学習者におすすめなコロケーション検索ツールです。こちらのNetspeak完全ガイドもぜひご覧ください。 【完全ガイド】便利すぎるコロケーション検索エンジン Netspeak の使い方:必携英文ライティングツール!

 

用例確認もOK:コロケーション検索した語の英文も確認できる

Just The Wordではcombinations検索したコロケーションの例文が知りたい場合、クリックすると「英文を表示」できるようになっています。

らいおん

例えば “major contribution“をクリックしてみよう!

以下のように major contribution を含んだ英文が表示されるよ!

ひよこ

ただし、ご覧のように文字が小さく英文が非常に見づらいため、例文チェックは辞書やLudwigなど他のツールでの検索も併用してもよいかもしれません。

サラ

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超おすすめ英文検索エンジンLudwigは以下の記事で徹底解説しています。 【完全ガイド】英文検索エンジン Ludwig の使い方

 

Just The Wordはコロケーションを品詞で分類してくれる

Just The Wordはコロケーションを品詞で分類してくれるので探したい情報がすぐに見つけられて本当に便利です。品詞でカテゴライズされているので情報が見やすいです。

例えば、

conservation =「自然環境などの保護・保全」 

という語をcombinations検索で調べてみましょう。すると以下のような検索結果が得られました。

らいおん

上の画像の赤い枠を見てみよう!
各品詞と conservation がどのように結びつくかで分類されているね!

ひよこ

例えば、最初の赤枠を見ると

動詞 + conservation 

のパターンが載っています。これは promote conservation =「保全を促進するというコロケーションが一般的だということが分かります。その次の赤枠を見ると、

形容詞 + conservation 

です。これは environmental conservation =「環境保護」というコロケーションが相性がいいことが分かります。他にも、

conservation + 前置詞 
conservation + 名詞 

のパターンが載っていて、それぞれconservation of =「〜の保護」conservation area =「保護エリアなどが相性がいいことが分かりました。

らいおん

つまり、コロケーション発見+使用頻度チェック+品詞分類の3つが一気にできる本当に素晴らしいツールだね!
ここまでがメインの使い方だけど、Just The Wordではまだまだ他のこともできるよ!さっそく見ていこう!

ひよこ

 

フレーズが自然か+類語・代替表現をチェックする:alternatives from thesaurus検索

さて、Just The Wordでは「この言い方って合ってるのかな」「このコロケーションって自然なのかな」というようなちょっと自信がない英語が正しいかをチェックしたり、類語や代替表現を検索することが可能です。

やり方は簡単。単語をサーチバーに入力したら、alternatives from thesaurusをクリックするだけです。

例えば、

「冗談を言う」は say a joke と言うことができるか

を調べたいと仮定しましょう。say a jokeと入力して「alternatives from thesaurus検索」してみます。すると以下のように赤色のバー緑色のバーで結果が表示されます。

赤色のバー = Bad Word Combinations、緑色のバー = Good Word Combinations

赤色のバー=「良くない語の組み合わせ」と緑色のバー=「良い語の組み合わせ」です。

らいおん

say a joke は赤色のバーになってるから「良くない語の組み合わせ」だと分かったね!
緑色のバーを見ると tell を使えばいいことが分かるね!「冗談を言う」= tell a joke だね!

ひよこ

なお、Just The Wordでは検索結果に a や an などの冠詞や複数形では表示されないので注意しましょう!必ず例文を確認するようにしましょう!

サラ

また、say a joke や say joke をサーチバーに入れても「combinations検索」はできません。2語以上で「combinations検索」できるパターンは限られているのでいろいろ検索して検証してみましょう。はじめのうちは、1語で「combinations検索」するか、2語以上の時は「alternatives from thesaurus検索」をするとよいでしょう。

 

Just The Wordで間違いやすいコロケーションをチェックする

最後に、この alternatives from thesaurus検索を使って、以下2つの間違いやすいコロケーションを検証してみましょう。

「サラダを作る」は cook + salad でいいか 
「意見を言う」は say + opinion でいいか 

以下が結果です。

「サラダを作る」は英語でなんていう?

まずは「サラダを作る」はなんと言えばいいかです。cook saladとサーチバーに入れて「alternatives from thesaurus検索」すると以下の結果になりました。

らいおん

cook salad でなく prepare salad と言えばいいことが分かるね!
cook は「火を使って料理する」という意味なので、基本的には salad を目的語に取らないということだね!

ひよこ

「意見を言う」は英語でなんていう?

次は「意見を言う」はなんと言えばいいかです。say opinionとサーチバーに入れて「alternatives from thesaurus検索」すると以下の結果になりました。

らいおん

say + opinion でなく express an (one’s) opinionvoice an (one’s)  opinion, state an (one’s) opinion などと言えばいいことが分かるね!

 

Just The Wordの使い方・活用法をYouTube動画で確認!

本記事に書いていることはYouTubeで動画解説しています。ぜひこちらもご覧ください!

 

語彙学習に超おすすめ書籍:英単語学習の科学 中田達也著(研究社)

なお、この2つの例題と前述の「冗談を言うは say a joke でいいか」という例題は、英単語学習の科学 中田達也著(研究社)を参考にさせていただきました。

この本は語彙学習について詳しく書かれており、全レベルの英語学習者におすすめの書籍です。Just The Wordもこの書籍で紹介されています。

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研究社
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ちなみに、僕はアメリカ大学院での研究テーマは「第二言語の語彙習得」で「語彙」が専門で最も興味のある分野なのですが、中田先生のこの本は自信を持っておすすめできます。本当によくまとまっているので、英語学習者なら一家に一冊な本です!

サラ

 

Just The WordとLudwig、Netspeak、Google Ngram、Do People Say、DeepLも併用しよう!

Just The Wordはここまで見てきたように非常に便利なツールでライティングやスピーキングのアウトプットの練習の時に役立ちます。ただし、辞書できちんと調べるのを基本として、同じく超便利ツールである、Ludwig、Newspeak、Google Ngram, DeepL, Do People Sayなどと併用して活用しましょう。

質の高い例文を検索したい場合は、辞書や英文検索エンジンのLudwigを使うのがオススメです。用途に合わせて使い分けるといいでしょう。